紙袋のギモン解決!
Q.155

勝手にスミノセ?オ
ーバープリントとは
何ですか?

TAG: デザイン 入稿  

illustratorでデータを作成する時、K100%にして入稿すると、自動的にオーバープリントという処理がされます。これは、黒を上から重ねる処理です。井上工業所では特に問題になることはありません。詳しく解説します。

A. 製版データの自動処理のことです
かみちゃん
かみちゃん: 前回の質問「印刷の黒をもっと黒くすることはできませんか」の続きを解説してくれるんですよね?
井上さん
井上さん: そうそう。前回はK100%よりももっと濃い黒を表現するためのリッチブラックについて話したね。
K100%に他の色を混ぜる場合がもうひとつある。それは、オーバープリントを避けたい場合。
かみちゃん
かみちゃん: 初の単語が出てきましたね。
井上さん
井上さん: ほとんどの印刷所では、K100%のデータが入稿された時には、オーバープリントという処理をしている。これは、Kを重ねて表現する印刷方法。だからスミノセとも呼ばれる。
オーバープリント処理しない場合は、版はこのようになる。
インクが乗る部分だけ版になるから、Kの部分を避けてC版は抜きになる。
井上さん
井上さん: しかし、これだと紙のわずかな収縮で、インクの境目に隙間が生じることがある。インクが乗っていないと紙の白い色が見えてしまう。
井上さん
井上さん: だからこれを避けるためにオーバープリントという処理が考え出された。
K100%のデータが来た時には、自動的に抜きをやめて重ねて印刷する版を作るというものだ。
かみちゃん
かみちゃん: これなら隙間は出ませんね。しかもこれ、リッチブラックみたいにK100%より黒が濃くなるんじゃないですか?
井上さん
井上さん: それがそうでもないんだな。前回、リッチブラックを作る時のCMYKの比率を教えただろう。
これくらい混ざってないとリッチブラックの濃い黒にはならない。

・リッチブラックの割合
C50%
M40%
Y40%
K100%
かみちゃん
かみちゃん: ちょっとでも混ざってればいいってわけじゃないんですね。
井上さん
井上さん: そうだな。しかも、昔はこのオーバープリントのせいで黒が透けて下の色柄が見えてしまうということがあった。
極端な例を見せると、こんな感じ。
かみちゃん
かみちゃん: 背景が透けるってこういうこと……。これは駄目じゃないですか。
井上さん
井上さん: オーバープリントにすると必ずしもこうなるというわけではない。紙にもよるし背景にもよる。ちなみに、井上工業所では、K100%を入稿すると自動的にオーバープリントになるが、こんな風に透けることはないから安心したまえ。問題になったことはない。
かみちゃん
かみちゃん: でもこれは印刷データを作る時の重要情報ですね。
デザイナーは知っとかなきゃ!
井上さん
井上さん: そうそう。昔、私の知人のデザイナーが駆け出しの頃、ギャラ5,000円で風俗関係の仕事が来て、こういうチラシを作ったのだ。その時はリッチブラックを知らなくて、目線をK100%にしたらしい。それがスミノセになって見事に透けた。クライアントは怒り心頭でな。
かみちゃん
かみちゃん: げげっ!顔が見えてたら目線の意味がないですね。
このせいで、ギャラ5,000円がもらえなかったって話?
井上さん
井上さん: 怖いお兄さんがデザイン事務所に乗り込んできてな。「他人の一生をめちゃくちゃにしたツケを払え」と300万円請求された。
かみちゃん
かみちゃん: ひっ!
井上さん
井上さん: 結局会社が50万円で示談にしたんだけど。フリーランスだとヤバイな。
かみちゃん
かみちゃん: うーん。今回は井上さんの紙袋には関係ないけどデザイナーとしては大事な話だったわ……。

K100%のデータを入稿すると自動的にオーバープリント(スミノセ)になります。スミノセになっても井上工業所では説明に出てきた画像のように透けることはありませんが、スミノセを避けて黒を濃く出したい場合はリッチブラックにしてください。

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