紙袋のギモン解決!
Q.100

蛍光色のインクで
印刷
できますか?

TAG: 仕様 印刷 選び方 

蛍光色の特色インキのご用意はあります。しかし、蛍光物質・蛍光剤・蛍光増白剤には根強い害悪説が存在します。蛍光剤が人体に悪影響があるものなのかどうかとは別の問題として、使用を避ける傾向にあります。用途によって使うかどうか判断しましょう。

A. 基本的には、まだできます
かみちゃん
かみちゃん: 井上さん、50周年式典用の紙袋を発注するのでよろしく! あぶり出しで社長の顔が出てくる案か、ネオンカラーで社長の髪をアフロにする案のどっちがいいと思います?
井上さん
井上さん: あぶり出しはできないけど、井上工業所では蛍光色の特色インキも扱っているから、やるなら後者かな。
かみちゃん
かみちゃん: やっぱり?いいアイデアでしょ!みんなビックリするわ!
記念品は50層に焼いたバウムクーヘンと、50粒の金平糖と、50個のウイスキーボンボンを入れる予定です。全部社長の好物。
井上さん
井上さん: 中身が食品なら、蛍光色のインキはやめた方がいいかもしれんね。
かみちゃん
かみちゃん: ま~た、老害が若者のアイデアを潰そうとする!なぜダメなんですか?
井上さん
井上さん: 70年代に蛍光物質の発がん性が発表されて以来、不信感が根強いから。
かみちゃん
かみちゃん: え!!発がん性?蛍光物質って洗濯洗剤にも入ってますよ。
赤ちゃんは洋服をなめちゃうのに。そんなの身につけたらお肌から蛍光物質を吸収しないですか?さっそくTwitterで拡散しなきゃ。
井上さん
井上さん: それそれ。そうやって脊髄反射する人がいるから、やめた方がいいかもという話。蛍光物質は、この先100年は悪者扱いされ続けるね。
かみちゃん
かみちゃん: はめたな。クソ意地の悪いこと言ってないで、説明してくださいよ。
井上さん
井上さん: 1970年にドイツでビンガムという人が、蛍光染料(蛍光物質、蛍光増白剤、蛍光漂白剤とも言う)に発がん性があるという発表をしている。 それを受けて、当時の厚生省は蛍光物質の使用に規制をかけた。医療用の包帯、ガーゼ、脱脂綿に蛍光染料は使えない。食品への添加は認められていないし、食品の一次包装にも使えない。食器用洗剤や紙ナプキンにも蛍光物質の使用は禁止されている。
かみちゃん
かみちゃん: やっぱダメじゃないですか。
井上さん
井上さん: しかし、その後、「蛍光物質の危険性」は覆されている。洗剤メーカーも業界団体も国家機関も、蛍光物質に発がん性はないと言っている。 これは、国立衛生試験所(当時の厚生省の機関。現国立医薬品食品衛生研究所)でも、通産省(現経産省)でも確認済みのファクト。厚生労働省のウェブサイトに資料がある。繰り返し動物実験して確認したと。

1976年には化成品工業協会が「蛍光増白剤の安全性について」という論文で蛍光物質害悪説を論じているので、詳しく知りたければそっちへ。

上の二つのリンクは難しいPDFファイルが開いちゃうから、簡単に読みたければこれ。日本石鹸洗剤工業会のサイトが一番まとまっている。「「蛍光増白剤のリスク評価書」を読む前に」だけ見てもよくわかる。
かみちゃん
かみちゃん: 確かに「蛍光増白剤 危険」で検索すると、危険だって言ってるサイトと危険性はないって言ってるサイトが両方表示されますね。
井上さん
井上さん: 誰がそれを言っているのかも見よう。危険を煽る文章はどれも同じで、文献を読まずに他の誰かが書いた話を拡散しているだけ。責任を取る必要がないからな。
かみちゃん
かみちゃん: でも、医療用ガーゼや食品には今も使っちゃいけないんでしょ?
井上さん
井上さん: 厳しい法律だけ残ってしまったという側面がある(と厚労省の資料にある)。医療用の製品に蛍光物質を使ってはいけないのは、「蛍光物質で白く見せること」は清潔には寄与しないし、むしろ汚れを見落とす原因にもなるから。リサイクル繊維を使わせない対策でもあるそうだ。 食品添加物の認可がないのは当たり前。蛍光物質は食品に添加する目的がないから。それは、土が食品添加物として認可されていないのと同じことだよ。

そもそも、白い洋服の多くは製造時に蛍光物質で処理されている。それが時間と共に落ちるから「足し直す」って意味で、洗濯洗剤には蛍光増白剤が入っているそうだよ(※日本石鹸洗剤工業会)。
かみちゃん
かみちゃん: えー!じゃあ洗濯洗剤だけ憎んだって意味ないじゃん。
井上さん
井上さん: ブラックライトに当たると白い洋服の人だけ光ることがあるだろう。あれは服に蛍光物質がついているから。蛍光物質が怖いなら、今すぐ家中の白い服にブラックライトを当ててみるべきじゃない?
かみちゃん
かみちゃん: これってシャンプーのシリコン害悪説とか、牛乳害悪説と同じ話?
井上さん
井上さん: その通り。
しかし、蛍光物質の「健康リスクが低い」という話は、「どのように使っても安全である」ということと同義ではない。
蛍光物質の安全性については次のことがわかっている。

・洗濯洗剤に用いても問題ない
・あらかじめ蛍光物質で処理された衣服を着ても問題ない
・蛍光物質入りの洗剤で洗ったフキンで食器を拭いても、食器に蛍光物質は移行しない
・環境への影響もリスクは低い

付き合い方としては、口にしない。口にする恐れのあるものには使用しない。でいいんじゃないのかな?
かみちゃん
かみちゃん: 紙袋を蛍光色で印刷することはどうなの?
井上さん
井上さん: 紙袋をムシャムシャ食べることを想定するなら、使用は控えるべき。紙袋をムシャムシャ食べる人を想定して物を作る責任があるのかどうかは、作り手の考え方による。
かみちゃん
かみちゃん: それはつまり……。避けた方が無難???
井上さん
井上さん: そうなるよなあ。蛍光物質はよくない!と断じる声は多いから、食品を入れる紙袋には使わないのが無難。 製袋業界では扱いにくいモノになってきている。
PP加工すればいいって話もあるが、早く言えばなくなる方向性だ。
かみちゃん
かみちゃん: 今回すっごく長く語ったね!

蛍光染料に関しては、過剰に危険視するのは誤りであると言えます。ご要望があれば、蛍光色で印刷することは可能です。ただし、世間の声も考えると食品を入れる用途の紙袋には避けた方が無難と言えそうです。

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