背割れとは。ベタ印刷した時の注意点
せ
せわれ
【背割れ】
折り加工をした印刷物の印刷面のインクが割れること。
紙の色が出てしまうと、割れが目立つ。
このような状態のことです。
パンフレットやチラシの折り目によく見られます。割れやすさはインクの量に比例するので、網点が濃いほど割れが発生しやすくなります。特に、ベタ印刷はインクを沢山使うので、割れが発生しやすいです。
これを避けるためには2つの方法があります。
1つは、折り目にインク量の多いデザインをしない。
少なくとも、ベタ印刷を避ける。
1つは、表面加工をする。
PP加工は、表面にフィルムを貼り付けるので背割れを防ぐことができます。もっとも安全な方法です。ただし、PPはコストがかかりますし紙ならではの質感は失われてしまいます。
PPよりも安価に、紙の質感も残して表面加工をしたいならニス引きを選択してください。PPほど背割れを防ぐことはできませんが、しないよりはずっと強くなります。
本当にそんなに背割れは起こるのか?書籍カバーはどれも割れていないぞと思われるかもしれませんが、書籍カバーはほとんどが表面加工されています。
また、背は意外と丸く、割れが起きにくいです。小口側は割れが起きやすいですが、表面加工しない書籍カバーは折り目にベタ印刷がこないよう、デザイン的に配慮されているものが多いです。
写真は、表面加工されていない書籍カバーです。
背は濃い青ですが、表紙は白。表面加工しなくても背割れが起きません。
よく見てみると、身近なデザインにプロの技が転がっていて面白いですよ!
このワードを使うシーンと、使い方
例文 1
本当は真っ黒に白抜きのロゴにしたいけれど、背割れが起きるから白地に黒いロゴを配置した。
例文 2
ベタ印刷でコーポレートカラーを目立たせ、かつ背割れが起きないように、ベタ面はマチだけにした。折り目に印刷がこないよう、内側3mmに印刷域を控えたので、これで安心だ。
例文 3
背割れが起きると、急に品質が悪く見えるので、背割れに気をつけてデザインしよう。
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