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紙袋とエコ問題についてできる話 紙袋とエコ問題についてできる話
chapter7

レジ袋の有料化に合わせて、思い切って紙袋を有料化するのもいいかもしれません

2020年7月からレジ袋の有料化が義務づけられますが、代わりに紙袋に乗り換えるのは負担が大きいと思います。紙袋の方が単価が高いので。紙袋屋さんとしては、この機に乗じて紙袋もいっそ有料化してみてはどうか?という提案をしたいです。内容は自己責任でご判断ください……。

レジ袋をやめる企業、続々

脱プラの流れによって、さまざまな企業がレジ袋(プラスチック製の使い捨て袋)の積極的な削減を宣言しています。
取り組みが早かったためか、よく報道されたのは、ユニクロ、H&M、バーバリー、無印良品、コスメキッチン、三陽商会、ファンケルなど。いきなり廃止ではなく、まず有料化、そして廃止へと段階的に進めていく企業が多いです。

写真は2019年11月のユニクロ店内。告知段階のものです。2019年9月からレジ袋が紙袋になり、2020年1月からレジ袋が廃止されました。

現在は紙袋の有料販売のみになっています。上の部分がギザギザカットになった安価な紙袋です。販売価格は一枚10円。
おそらくですが、製造価格に限りなく近いか、若干安く売っていると思われます。ユニクロなら10万枚、100万枚単位の大量生産と思いますが、それでも紙袋は単価10円を切るのは難しいです。もちろん利益はぜんぜん乗せてないでしょう。

デザインは未晒クラフト紙に白インクの一色刷り。赤いロゴを入れなかったところに、メッセージ性を感じますね。
2012年、新宿にビックロがオープンした時のド派手な袋と比べると、時代の変化をひしひしと感じます。

コンビニ業界でも、セブンイレブンやミニストップが先鋒となってレジ袋の有料化を検討中。セブンイレブンは2030年までにレジ袋の使用自体を廃止すると言っています。実現すれば、買いものの仕方自体が変わっていくかもしれません。

県全域でレジ袋廃止を実験した富山県。どうなった?

レジ袋の有料化はいきなり決まったものではなく、影響を調べるために実験されています。実験地に選ばれたのは、富山県です。
県内の人以外にはあまり知られていませんでしたが、実験のスタートは10年以上前。富山県は2008年からレジ袋の無料配布を県内全域で禁止しています。

その結果、富山県民のマイバッグ持参率は95%に。
10年間で削減されたレジ袋は約14億5,000枚で、ゴミの削減量は14,468t。

出典:とやまエコ・ストア連絡協議会 事務局(富山県環境政策課地球環境係)

レジ袋の有料化が全国で決まったため、富山県のモデルは注目を浴びています。
官公庁やメディアはこの成果を礼賛していますが、実はこれ、年間3億枚、3,000tの削減が想定できると謳われていた計画です。
「実際は、目標の半分にも届かなかった」という見方もできることに注意が必要です。マイバッグ持参率が95%なのにレジ袋の削減量が半分以下ということは、レジ袋を必要とする人、シーンが多数あった。少なくとも、想定が大外れだったのなら、もう少し分析した方がいいと思います。

出典:産業構造審議会産業技術環境分科会廃棄物・リサイクル小委員会 レジ袋有料化検討ワーキンググループ、 中央環境審議会循環型社会部会レジ袋有料化検討小委員会 合同会議 会議資料(富山県)

レジ袋から紙袋へ切り替えるのは、難しい

紙袋ならエコという考えが短絡的だとしても、やはりイメージ的にレジ袋を避けたいと感じる小売店さんはあると思います。

しかし、レジ袋ありきで商売をしてきたお店にとって、紙袋を無料配布するのは難しいことです。レジ袋より紙袋の方が断然コストがかかるからです。

レジ袋の単価は、コンビニでもらう小さなものなら1円を切ります。
スーパーでもらう大きなものでも、3円台。
対して紙袋は、頑張っても10円台を切ることは困難です。レジ袋より原価も高いですし、製造工程が複雑なので、工場の自動化・省人化に限界があるからです。
紙袋屋ですが、コストなんか無視して紙袋に切り替えてくださいとは思いません。

ユニクロ式に紙袋を有料化すれば解決?

紙袋は高いから手が出ない、でもレジ袋を販売してイメージダウンするのも心配という方は、ユニクロ方式がよいのではと思います。段階的にレジ袋をやめ、紙袋は完全有料化するのです。

1 無料レジ袋+有料紙袋

2 有料紙袋のみ

本来、レジ袋有料化の目的は紙袋に切り替えることではありません。最終的には、「買いものに行く時はマイバッグを持っていく」という文化が醸成されることを目指しています。
ユニクロはそこを正しくかみ砕いているのでブレがなく、同時にエコバッグ販売も始めました。丈夫でシンプルなコットン製で、MサイズもLサイズも同じ190円。「これならほしい!」と思える絶妙な安さとデザインです。
「有料紙袋しかない」ことを「環境のためにレジ袋を廃止した」とプラスの表現にし、不快感を与えずスライドしています。告知期間もしっかり設けて、準備もぬかりがありませんでした。

レジ袋の有料化か、紙袋への切り替えかを迷っている方は、これに倣ってはどうでしょう。紙袋の有料販売をする会社が増えている今は、チャンスと言えばチャンスです。

地球,エコ

安価な紙袋でトライ

この記事は珍しく宣伝を書きます。弊社では通常より安価な(上に挙げたユニクロのような)紙袋が製造できます。オリジナル印刷を含めて単価10円台から。紙は茶色だけではなく白いものも選べます。お客様に10円で販売した時に、プラスぶんが従来のレジ袋代に近づければ帳尻が合います。単価ありきの作り方をアドバイスできますので、お気軽にご相談ください。

本記事はあくまで一個人の主観に基づいて書いており、社会的なメッセージや啓発のつもりは一切ございません。
井上紙袋は特定の思想・心情を偏向的に支持することはいたしません。本記事に対するお問い合わせはご遠慮ください。

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