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オリジナル紙袋にエコマークを付けることはできる。要件と費用を解説します

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紙袋とエコ問題についてできる話 紙袋とエコ問題についてできる話
chapter14

オリジナル紙袋にエコマークを付けることはできる。要件と費用を解説します

エコマークは、公益財団法人日本環境協会のエコマーク事務局が認めた商品だけが表示できるマークです。事務局に申請して認可を取ります。勝手に使用することはできません。製造メーカーだけではなく、発注側も申請を出すことができます。要件について解説します。

紙袋のエコマークは、製造会社も発注主も申請できる

オリジナル紙袋の発注主は製造会社でも販売会社でもないので、お客様が申請できるのかを公益財団法人日本環境協会に聞いてみたところ、無料配布する紙袋でも使用者(発注者)が申請できるとのことでした。

エコマーク事務局が認定している条件に合う紙袋を作る場合は、申請を検討されてはいかがでしょうか。
条件は意外と厳しくありません。

エコマークが認められるための要件

紙袋(手提袋)のエコマークの認定基準は以下です。

(1)古紙の含有率が30%以上であること
(2)禁忌品※でないこと
(3)取っ手が外せること
(4)有害物質が検出されないこと

エコマークの認定基準は、エコマーク事務局Webサイトの「商品の認定基準」ページにあります。「カテゴリ別に絞り込む」から「OA機器・サプライ/文具・事務用品」を選択します。
紙袋は、「112 文具・事務用品」に該当します。


「112 文具・事務用品」のページから「認定基準」というPDFを開くと認定基準書を見ることができます。この23ページにある「手提袋」が紙袋の認定基準です。元資料を見たい方は見てみてください。
ただ、ここには少ししか情報がありません。
よくわからないので、全部エコマーク事務局に電話して聞きました。
以下の基準はすべてを満たしていないといけませんが、それほど難しくありません。
次に、詳しく解説します。

基準1 古紙の含有率が30%以上であること

紙袋に使っている紙が再生材料30%以上なら申請できます。
井上工業所の紙では、片艶晒クラフト紙が古紙含有量40%以上です。認定書もあります。

基準2 禁忌品※でないこと

認定基準書の4ページに「禁忌品」という項目があります。
公益財団法人古紙再生促進センターの規格による「古紙標準品質規格」において禁忌品とされている紙以外ならOKということです。

禁忌品とは、簡単に言えばリサイクルできない紙のことです。
例を挙げると、次のような紙です。
・臭いのついた紙(洗剤・石鹸・線香などの紙製包装・紙箱・段ボール箱など)
・食品残渣のついた紙
・汚れた紙(油のついた紙、使い終わったティッシュペーパーやペーパータオル、ペットの汚
物処理した紙など)
・ビニール及びポリエチレン等の樹脂・アルミコーティング紙、ラミネート紙
・金・銀などの金属が箔押しされた紙
・防水加工された紙(紙コップ、紙皿、紙製のカップ麺容器、紙製のヨーグルト容器など)
・感熱紙(感熱ファックス用紙、レシートなど)

紙袋は、禁忌品のいずれにも該当しません。
「ラミネート紙」はラミネートフィルムを貼った紙のことで、PP加工した紙とはフィルムの材質が異なります。よって、PP加工した紙、ニス引きした紙のいずれも認定基準をクリアします。

基準3 取っ手が外せること

取っ手の外し方は、「ハサミで切る」など道具を使って取り外す構造でも大丈夫だそうです。井上工業所の紙袋の取っ手は、いずれも手だけで外すことができます。

基準4 有害物質が検出されないこと

紙袋本体の紙と取っ手も含まれます。
有害物質とは、アスベスト、ヒ素、カドミウムなどのことです。

井上工業所の紙袋の場合、紙製の取っ手以外だと、PP紐(ポリプロピレン)、ハッピータック(ポリエチレン)、アクリル紐(アクリロニトリル)があります。
いずれも燃やしても有害物質は出ません。ダイオキシンも出ません。もちろん、製品として使用中も有害物質は検出されません。

エコマークの取得、使用にかかる費用

申請費用:20,000円

マーク使用料は、エコマーク認定商品の合計売上高区分によってわかれています。
商品包装に使う紙袋はそれ自体が商品ではないので、売上高は0円なので一番下の区分となります。つまり、毎年1万円の使用料でいいそうです。

      ~10万円以下:10,000円/年
10万円超~2,500万円以下:30,000円/年
2,500万円超~5,000万円以下:50,000円/年
5,000万円超~7,500万円以下:75,000円/年
7,500万円超~1億円以下:100,000円/年

エコマークの料金表はこちら

地球,エコ

意外とハードルが低い

「紙袋でエコマークを取得するのは簡単だ」と書くとエコマーク事務局に怒られそうですが、古紙30%であればほぼ取得はできそうです。他の製品よりも含有量が下げられているのは、紙袋には強度が必要だからです。使用料金も一番低い区分に該当するとのこと。一度検討されてもいいかもしれませんね!

本記事はあくまで一個人の主観に基づいて書いており、社会的なメッセージや啓発のつもりは一切ございません。
井上紙袋は特定の思想・心情を偏向的に支持することはいたしません。本記事に対するお問い合わせはご遠慮ください。

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