環境負荷の低い印刷方法を選ぶなら、水性インキが使えるフレキソ印刷もある
環境負荷の低い印刷方法を選ぶなら、水性インキが使えるフレキソ印刷もある
特に何も指定しなければほとんどの印刷物はオフセット印刷で印刷されます。しかし、他の印刷方法を選ぶこともできます。もう一つの印刷方法は、フレキソ印刷です。オフセット印刷は油性インキを使用しますが、フレキソ印刷は凸版のため水性インキで刷ることができます。油性よりも水性インキの方が環境負荷は低いです。

オフセット印刷では油性インキしか使えない
ほとんどの印刷物に使われているオフセット印刷は、版の性質上、油性インキしか使えません。
オフセット印刷は平版と呼ばれる金属製の平らな板を使用します。化学処理によって水にくっつきやすい部分、油にくっつきやすい部分を作り、油にくっつきやすい部分にインキが乗ります。
このインキをブランケットと呼ばれる弾性のあるローラーに移し、紙に刷ります。
水と油がはじき合う性質を利用した印刷方法なので、インキは油性しか使えないのです。
油性インキには、有機溶剤が使われています。
大雑把に言えば、インキは、基剤、溶剤、顔料でできています。基剤と顔料を溶かして安定させるものが溶剤です。油性の基剤は水では混ざらないので、溶剤には有機溶剤が必要なのです。
フレキソ印刷で水性インキが使える理由
フレキソ印刷と呼ばれる印刷方法では、水性インキを使うことができます。
これは、オフセット印刷とは版の種類がまったく異なるからです。
フレキソ印刷(Flexography)のフレキソは、フレキシブルから来ています。版が樹脂やゴムといった弾性のある素材を使うために付いた名前です。
オフセット印刷が平版なのに対し、フレキソ印刷は凸版です。
写真はフレキソ印刷の版の拡大です。木版画のように、インキを乗せる部分を掘り残すことで版になっていることがわかります。このように、飛び出た部分にインキを乗せる単純な版なので水性インキも油性インキも両方使うことができるのです。
フレキソ印刷は新しい技術ではなく、オフセット印刷よりも前に開発されています。
しかし、近年環境負荷の視点からフレキソ印刷が再評価されつつあります。
水性インキの方が環境負荷が低い
水性インキは、トルエンやベンゼンなどの揮発性有機化合物の量、光化学スモッグの原因となる窒素酸化物や炭化水素の排出量、地球温暖化ガスの排出量が油性インキよりも少ないインキです。
また、インキの使用量自体も油性インキより少なく済むので、資源消費を抑えることができます。
デザインによってフレキソ印刷をうまく使い分ける
フレキソ印刷は版に弾性があるので細かい印刷は得意ではなく、また色の掛け合わせ(オフセット印刷では、細かいドットを重ねて印刷することで紙の上で視覚的に無段階の中間色を表現します)ができません。
より緻密な印刷と色の掛け合わせができるように開発されたのがオフセット印刷です。
フレキソ印刷でドットを印刷して階調を表現しようとすると、下の図のような「肉眼で見えるドットサイズ」になります。これ自体を効果として使用するデザインを行うようにしましょう。
一方、下の写真のようなベタ印刷はオフセット印刷よりも得意です。
ベタ面にツヤが出てしっかりと色が乗ります。
現在は大量生産のみの対応です
弊社でフレキソ印刷を採用している紙袋は、「ギザカットフレキソ印刷紙袋」というプランです。大量生産のみの対応ですが、他のプランの紙袋よりも安価に製造できます。単価10円台からも可能です。詳しくは「ギザカットフレキソ印刷紙袋」のページをご覧ください。
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