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2020年7月に始まるレジ袋の有料化で、どれくらい廃プラスチックが減るのかという話

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2020年7月に始まるレジ袋の有料化で、どれくらい廃プラスチックが減るのかという話

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紙袋とエコ問題についてできる話 紙袋とエコ問題についてできる話
chapter6

2020年7月に始まるレジ袋の有料化で、どれくらい廃プラスチックが減るのかという話

環境省と経済産業省はレジ袋の有料化を義務づけることを決定しました。運用は2020年7月からです。紙袋は規制の対象になりませんから、レジ袋から紙袋への転向を検討される企業様も多いかもしれません。レジ袋の有料化でどれくらい削減できるのか調べました。後編に続きます。

2020年7月からレジ袋は一律有料化される

2019年12月25日に、容器包装リサイクル法の改正が決まりました。それによると、すべての小売店に、レジ袋の有料化が義務づけられます。
また、この省令では、レジ袋をたくさん消費している事業者は削減への取り組みを国に報告しなくてはならなくなります。国は小売店の取り組みを監視して、これに対して改善命令を出すことができます。無視すると罰則もあります。
運用は、2020年7月から。
レジ袋の価格設定は自由ですが、「1円未満は不可」とされています。

プラスチック製買物袋有料化実施ガイドライン (環境省)

言わずもがな、これは廃プラ運動の一環です。7月スタートの理由は、オリンピックに合わせて世界にアピールする狙いがあるそうです(日経新聞によると)。


出典:「プラスチックを取り巻く国内外の状況」(平成30年8月/環境省)
世界にはレジ袋を有料化している国が確かにあります。上は環境省の資料です。中国は段階的にレジ袋を規制しています。一大消費大国アメリカが入ってないように見えますが、実はカリフォルニア州ではすでにレジ袋を禁止する条例を出しています。ニューヨーク州もレジ袋の使用を禁止する法案が決定済みです。アメリカは州で法律が違うので、ひとくくりにしていないだけでしょう。入っていない国も多いですが、まあまあ世界的な動きと言えますね。

廃プラスチック全体に占める、レジ袋の量

日本の廃プラスチックの排出量は903万t(2017年)です。推移を見ると、最近は減り続けているようです。
このうちレジ袋が占める割合は、たった2%(18万600t)です。


画像出典:「プラスチック基礎知識2019」一般社団法人プラスチック循環利用協会

廃プラスチックには、産業系廃プラスチックと一般系廃プラスチックがあります。多いのは産業系廃プラスチックの方。
効果を出すにはまず大きいところを叩くのが普通の考え方です。それなのに、一般系でしかも2%しかないレジ袋だけを狙い撃ちにすることが、どれほどの効果を生むのでしょうか。


画像出典:「プラスチック基礎知識2019」一般社団法人プラスチック循環利用協会

レジ袋を排除したらどれくらい効果があるのか

環境省はレジ袋の有料化によって、レジ袋の10%程度の減少を見込んでいるそうです。
2%のうちの10%ということは、廃プラ全体の0.002%(180t)です。

10%という数字は、中央大学のやっている第6回高校生地球環境論文賞の優秀賞受賞論文にあったものなので、環境省自体の発言がどこにあるのか不明です。すみません。
環境省のレジ袋有料化検討小委員会の議事録を読むと、「レジ袋の削減はいわばエコライフのシンボルとして大きな意味を持つ」と、偉い人がボンヤリした発言をしているので、どのみち絶大な効果は明言できない模様です。

180tは全体から見ればごくわずかですし、廃プラスチックの排出量自体が年に10万tくらいは変動するので、こうなるともう誤差レベルの数字と言えます。
「やらないよりマシ」という論調は常にありますが、これは合理的な考え方ではありません。
真剣に砂漠の緑化を考える学者が、砂地にバケツの水を撒くでしょうか。真剣にマラリアを撲滅しようとする医師が、虫取り網で蚊を追いかけるでしょうか。

それでもレジ袋がターゲットになるのは、「わかりやすい使い捨てプラスチックだから」「エコライフのシンボル」に意味を見る人がいるのでしょう。

当然、レジ袋削減への反論は多数あります。そもそもレジ袋は生活においてリユースされており、焼却時には燃料になるため、まったく無駄はないという根拠です。何が正しいのか断じるのは控えますが、シンボルとして人身御供にされるレジ袋業界を思うと胸が痛みます……。

業界が規制を解禁したために生産量が膨れ上がった小型ペットボトル、一年で8,000万本捨てられるビニール傘、耐光性が低く製品寿命が短いことがわかりきっている洗濯ばさみなど、見直した方がいいプラ製品は身近にいくらでもあるのですから。

有料化の対象にはならないレジ袋もある

お豆腐屋さん、魚屋さんなど水ものを扱う小売店はどうしてもレジ袋でないと代替ができないし、店ごとにレジ袋代を取るとまとめて買えるスーパーに客が流れてしまいかねません。
ワンコインショップでは、お店のウリが一つ消えてしまいます。
10円の駄菓子を売っている駄菓子屋さんが、70円の買いものをした小学生から5円の袋代を取るなんて世知辛くて泣けますね。ただでさえ厳しい小売店には打撃です。
これを避けられぬのかというと、実は抜け道があります。

レジ袋すべてではなく、除外されるレジ袋があるからです。
それが以下。

・厚さ50マイクロメートル以上のもの
・海洋生分解性プラスチックの配合率が100%のもの
・バイオマス素材の配合率が25%以上のもの
・中身が商品でないものを入れる袋(景品、有価証券、切符、入場券など)
・クリーニングの袋
・持ち手のないもの

具体的にはこの資料に書かれています。
プラスチック製買物袋有料化実施ガイドライン (環境省)

厚さ50マイクロメートル以上の袋というのは、洋服を買った時にもらうような分厚い袋のことです。規制対象外となる理由は、「繰り返し使用することが可能」だからだそうです。誰が、洋服店のビニール袋を繰り返し使うのかしれませんが……。
分厚い袋は単価が高いので、今後、どうしてもレジ袋でないとダメというお客さんは、海洋生分解性プラスチック製やバイオマス素材の配合率が25%以上のレジ袋へと流れていくでしょう。

たとえば楽天にこんな商品がありました。一般販売されているもので、1,000枚4,200円です。
バイオマスプラスチック使用レジ袋長舌片タイプ 西日本45号(東日本45号) 0.019mm

従来のレジ袋と比べると割高なのでやっぱり小売店には打撃ですが、エコプラスチック袋が一般化して卸価格が下がることを期待するしかありませんね。

地球,エコ

Chapter7に続きます

レジ袋を有料化しても焼け石に水感がありますが、決まったことなので仕方ありません。どうしてもレジ袋を無償で使えないと店が潰れる!という方はエコ素材で選んでください……というのがまとめです。ただし、世間のレジ袋に対する価値観はもう作られてしまっているので、見た目がレジ袋そのものである袋を使うことに抵抗を持つ会社さんも多いでしょう。後編では、レジ袋をやめて紙袋にするということについて書きます。

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