油性インキとノンVOCインキ
ゆ
ゆせいいんき
【油性インキ】
油性インキとは、溶剤にVOC(揮発性有機溶剤)を使用したインキのこと。
ペンキやインキなどの塗料は、水に溶けない顔料、基材である樹脂(塗膜の元となる)、これらを混ぜ合わせる溶剤できています。補助剤も添加しますが、主な材料は3つです。
揮発性有機溶剤は、顔料と樹脂を混ぜ合わせる性質に優れています。
また、揮発性が高いので乾燥が早いというメリットもあります。
ところが、揮発性有機溶剤は環境や人体への負荷があるため、近年ではできるだけ使用しないことが求められています。
溶剤は揮発して、硬化した樹脂と顔料だけが残ることで色や塗膜が完成します。
溶剤は最終的には残らない物質なので、何でもよいわけです。
そこで、有機溶剤に代わる溶剤を使ったインキの開発が進められてきました。
現在は、植物油を使用したベジタブルオイルインキ(植物油インキ)や、水性インキが開発されています。
ただし、植物油インキにもVOCは必要で、中には20%以上含む物も植物油インキと呼ぶことができます。ノンVOCインキとされているインキも、含有量1%以下ならそう謳うことができるため、完全にゼロとは言えないものも含みます。
水性インキは最も環境負荷が低いインキですが、乾燥が遅く使用できる印刷機に制限もあります。一般的なオフセット印刷では使用できません。
そのため、現在は植物油インキが主流で、かつての油性インキはほとんど使われていません。
平版印刷の95.6%は植物油インキに切り替わっており、井上工業所の紙袋も植物油インキで印刷されています。
このワードを使うシーンと、使い方
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例文 1
油性インキは印刷業界ではほとんど使われていません。塗装業界でも、ペンキは水性に変わっています。
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例文 2
油性インキの油性は、石油系という意味で使われています。植物油インキも油性は油性です。
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