再生紙とは古紙のリサイクルペーパーのこと
さ
さいせいし
【再生紙】
再生紙とは、一度使用された古紙パルプをほぐして繊維状にし、すきなおして作った用紙のこと。
現在の日本においてその配合率については規定がない。
日本での「再生紙」の歴史はとても古く、伝統技術でもある「和紙」もその一つでした。
昔は紙がとても貴重だったため、清和天皇の女御藤原多美子が天皇崩御(西暦880年)の後に、生前に天皇から送られた手紙を集めて漉き返した紙に法華経を書き写し供養したのが、漉き返しのはじめといわれます。
約1120年もの歴史があることになります。
ただ、再生紙と聞くと自然を大切にするエコな印象をうけますが、必ずしもそうとは限りません。
まず「古紙100%の再生紙」を製造する場合。
パルプを使用できるものに「再生」させるまでの工程をご紹介します。
1.古紙を回収し、工場へ
雑誌や新聞紙、段ボールや牛乳パック、包装紙やお菓子の箱などもその対象となります。
2.離解工程
古紙をほぐして異物を剥離させる。
3.粗選工程
古紙の中にある大きな異物を除去する。
4.脱墨工程
パルプに付着したインクを薬品で剥離してから分離除去する。
5.精選工程
粗選工程で除去しきれなかった小さな異物を除去する。
6.漂白工程
薬品でパルプを漂白する。
7.脱墨工程
脱墨を2段処理することによって高品質の古紙パルプができる。
8.漂白工程
再度、薬品でパルプを漂白する。
9.やっと紙の製造段階へ
新しい材料を使用して製造する場合は異物除去や漂白処理がそれぞれ1度で済むのに対し、古紙を再生させるにのには沢山の工程を要します。
工程が増えるということは、多くの化学燃料が必要になるということです。
もちろんCO2も二倍に!
ただ「再生紙=環境に良いのは間違いだ」というわけではなく、紙の再利用は必要不可欠なもの。適正な配合率で作る再生紙は間違いなくエコです。
また現在の日本ではその配合率に明確な規定がないため、製紙の際に古紙が1%でも入ると「再生紙」と言われます。
日常目にする多くの再生紙が、この古紙配合のものです。
近年では古紙100%再生紙はみかけなくなりました。
しかし「エコマーク」を取得するには、一定の古紙配合率が必要です。
・印刷用紙→古紙配合率50%
・包装用紙(紙袋)→古紙配合率30%
・情報用紙→古紙配合率70%
他にも細かな条件がありますが、配合率だけでいうとこのようになります。
ちなみに井上工業所で使用できる再生紙は、片艶晒クラフト紙です。
古紙パルプ40%以上が配合されています。
このワードを使うシーンと、使い方
例文 1
未晒クラフト紙はエコなイメージがあるけど「再生紙ではない」場合がほとんど。
耐久性を求めらる用紙なので、傷んだ古紙は使えません。例文 2
今では「再生紙」という言葉は主流だけど、昔はマスコミ造語だったらしい。
例文 3
再生紙の古紙配合率についての深掘りは別ページで!
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