
Q.134
和風のデザインにし
たいです。おすすめ
の素材はありますか

和風のデザインにしたい時は、紙と紐に柔らかい風合いの素材を選びます。表面加工をすると紙の風合いが損なわれてしまうので、加工はしないで済むデザインにします。神社様、お寺様、和小物のお店様などにおすすめです。



かみちゃん:
クリスマス準備が終わったのに、もう正月商戦の準備かあ。
なんでイエス様は年末のクソ忙しい時に生まれたのかしら。

井上さん:
イエスの誕生日を決めたのは後世の人たちだぞ。確かにクリスマスと正月は近すぎるけど、かみちゃんの会社にとってはかき入れ時じゃないか。

かみちゃん:
悩みは和洋でイメージがガラッと変わるところなんですよね。
販促物の使い回しが一切できないっていう……。
販促物の使い回しが一切できないっていう……。

井上さん:
赤か緑のシンプルな和風にして、クリスマスカラーと言い張るとか?

かみちゃん:
……ないな。よし。どうせ分けるなら思いっきりデザインを変えます!和風の紙袋を作るコツを教えてよ。ほらほら、早く。

井上さん:
せっかく考えたのに、感じ悪いなあ。
和風にするなら素材を次のものにするといいよ。
紙:晒クラフト紙
紐:紙単丸ヒモか、紙三本ヒモ
この神社の紙袋は、アクリル丸ヒモを使っているけれど、紙は晒クラフト紙。晒クラフト紙は、漂白されたクラフト紙だ。
紙:晒クラフト紙
紐:紙単丸ヒモか、紙三本ヒモ
この神社の紙袋は、アクリル丸ヒモを使っているけれど、紙は晒クラフト紙。晒クラフト紙は、漂白されたクラフト紙だ。


井上さん:
クラフト紙は紙の繊維が長い。和紙ほどではないけれど、触るとざらっとしている。紙らしい風合いがあるから優しいイメージになる。


かみちゃん:
白地に赤なだけで和風っぽいけど、柔らかい紙だとなおいいですね。

井上さん:
紐も紙製がおすすめ。
これも神社の紙袋だ。紙単丸ヒモが使われている。
これも神社の紙袋だ。紙単丸ヒモが使われている。


井上さん:
紙製の紐は二種類ある。紙三本ヒモと、紙単丸ヒモだ。
高級感を出したい時にはアクリル丸ヒモが使われることもあるし、コスト重視ならPPヒモでもありだが、紙だとよりそれっぽいよね。


かみちゃん:
ほかには?

井上さん:
PP加工はしない方がいい。するとせっかくの紙の質感が損なわれてしまうから。濃い色を前面に使うと、色落ちを防ぐための表面加工が必須になってくる。そのため、表面加工をしないことを優先して白い面積を大きくとるデザインをする人が多い。
どうしても濃い色の印刷をしたいとか、撥水性を高めたいという場合は、PP加工よりもニス引きを選ぶといいよ。

かみちゃん:
楽勝で作れそうな気がしてきました!

井上さん:
井上工業所では、神社やお寺さんからのご依頼がけっこうある。和風デザインの紙袋は多いのだ。和風の紙袋事例はここで見ることができる。参考にしてくれ。ああ、素直に解説だけして終わるって美しいなあ。
●紙袋事例(井上工業所)
●紙袋事例(井上工業所)
和風の紙袋デザインにしたい場合は、晒クラフト紙に紙製の紐を合わせ、表面加工なしがおすすめです。多色刷りよりも一色か二色のシンプルな印刷をされるお客様が多いです。紙袋事例のページもぜひご覧ください。

