アート紙って具体的にどんな紙のこと?
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アート紙って具体的にどんな紙のこと?
あ
あーとし
【アート紙】
表面に白色の鉱物や顔料などの塗工液を塗って平滑性を向上させた塗工紙のこと。
インキの染みこみが少なく滲みにくいので、色鮮やかに、緻密な印刷が可能。
写真は、A2コート紙を使用した建築系の写真集。
コート紙とは、上質紙もしくは中質紙をベースとした洋紙です。
塗工紙は塗工液の塗布量で分類・ランク付けがされています。
●塗工量による紙の種別
・軽量コート紙(5g/m2)
・コート紙(10g/m2)
・アート紙(20g/m2)
上から順番に塗工液が多くなっています。
アート紙は塗工液を20g/m2前後塗布したもので、これをA1コート紙と呼びます。
紙袋の素材に使われるのは塗工量10g/m2のコート紙で、これはA2コート紙と呼ばれます。
どれも見た目の質感や色味は似ているので、印刷前の状態だと違いがあまり分からないかもしれません。
しかし印刷後を見ると、やはりアート紙は塗布量が多いぶん他のどれよりも光沢が強く、印刷カラーの発色が段違いです。
比較的短命な紙袋には、ここまでの高級感や印刷適性は必要ありませんので、A2コート紙のほうが一般的な素材になります。
A2コート紙は、美術書、写真集、雑誌の表紙、ポスター、カレンダー、カタログなど幅広い用途で使用されています。
繰り返し長期間使用されるもの、写真を美しく正確に再現したい時に採用されます。とても高級感のある用紙であることが分かるかと思います。
このワードを使うシーンと、使い方
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例文 1
アート紙はツルツルした紙です。
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例文 2
紙袋を製作するならA2コート紙で十分。アート紙なんてもったいない!高級すぎる!
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例文 3
あれっ?ちょっと待って。
アート紙が紙袋の素材として不向きならここまで読む必要なかったんじゃない?