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しーてぃーぴー

【CTP】

従来の写真製版に対して、フィルムの出力、焼き付けという工程を行わない製版方法のこと。
CTPは「Computer To Plate」の頭文字から取られている。

CTPは刷版(さっぱん)の方法のことで、印刷方法ではありません。単にCTPと言います。CTP印刷とは言いません。

従来の製版は、フィルム製版(写真製版)という方法が取られています。フィルム製版では、印刷データをまず透明のフィルムに印刷し、それをPS版というアルミ板に焼き付けるという工程を行っていました。昔のフィルム写真の現像・紙焼きと同じです。
このアルミ板が、インクを乗せる印刷の版になります。

CTPではフィルムのコストがかかり、焼き付けには薬品を使用する上、廃液が出ます。
そのため、データをアルミ板に直接出力するCTPという方法が生み出されました。

CTPには、次のメリットがあります。

・コストの削減
・時間の削減
・印刷精度の向上
・環境負荷の低減

印刷精度が向上するのは、工程が一つ減るためです。焼き付けるとは、簡単に言えば「影とそうでない部分を感光によって写し取る」ということです。
データからフィルムに、フィルムから版に、とデータを写すとどうしても「焼きボケ」が出るので版の精度が下がります。フィルム工程をなくせばそのぶん細密な版を作ることができます。

CTPのデメリットは、あまりありません。強いて言えば、フィルムの段階でのチェックがなくなるので間違いがスルーされる可能性がわずかに増す……というくらいでしょう。
昔はフィルムから校正紙を出し、それで校正を行いました。もちろん、デザイン段階の「カンプ」、最終原稿の「ゲラ」でも校正は行われますが、まさに印刷直前のデータを確認するのが最も安全と言えば安全でしょう。
ただ、昨今は印刷技術が高くなり最終段階でのミス(版の汚れなどによって入稿物以外のものが映り込んでしまう、製版時に生じる版ズレなど)は減っていますので、コストの高いフィルム製版は業界全体から消えていっています。

井上工業所でも、数年前にフィルム製版からCTP製版に切り替わっています。

このワードを使うシーンと、使い方

  • 例文 1

    CTPとDTPって似ているけど工程は全然違うものだ。CTPは製版の話、DTPは印刷の話。

  • 例文 2

    実は現場には、CTPだと版が見づらいというデメリットはある。が、あまりお客様には関係のない話です……。

  • 例文 3

    CTPに使われるアルミ板はフィルム製版に使われるアルミ板とは少し違うので、耐久性が低いという話が出ていたこともある。でも現在は耐久性の問題もほぼ解決されています。

お客様インタビュー

お悩みをどのように解決されたか教えていただきました。

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