底や折り返しまで柄のデザインするためのベース作りについて


Lesson
6
底や折り返しまで柄を印刷するデザイン 難易度★★★★★
Lesson6-02
四角形を調整 正面、背面のベースを作る
正面、背面、マチ、底、折り返し、すべてに異なる柄を入れたいなら、それぞれの四角形を描いてから順にデザインを配置していきます。ここでは、図のようなモノトーンで全面柄を配した紙袋のデザインの工程をお見せします。まずは正面と背面です。
最初にレイヤーを確認して、どこに作成するかを決める
外部からデータをもらったら最初にすることは、レイヤーを見ること。
どういうルールで、どんな作りになっているのかを確認します。

目のマークをつけたり消したりすると、
それぞれに何のデータが入っているのか感覚的にすぐ理解できます。
「デザイン入稿レイヤー」には黒い四角形(マチのサイズ)が、
「紙マークレイヤー」には紙マークとファイルの名称が、
「点線サイズレイヤー」にはその他全部が入っていました。
一番下層の黒い四角形が描かれているレイヤーは、名前が「デザイン入稿レイヤー」ですし、入稿物はここにまとめるのだなとわかりますね。
作業しやすいように、ガイドを表示する
このままだと作業しにくいので、ガイドが欲しいですが、データを開いた状態では四角形の中心は真っ白で、中心点などが表示されていません。ガイドがあるかどうかを確認しましょう。
「表示」→「ガイドを表示」を選択すると、ガイドが現れました!
表示を隠していただけのようです。


あれ?ないなと思ったら「ガイドを表示」してみましょう!
正面、背面の四角形を入稿レイヤーにペーストする
点線で描かれた線を触ってみると、それぞれ独立した四角形で描かれていることがわかります。
これをそのままコピペすれば、間違いのないサイズで作ることができますね。
この点線の四角形を触ってみるとわかりますが、全部の四角形がくっついてきてしまいます。
グループ化されているということです。解除しましょう。
点線の四角形を選択状態で、「オブジェクト」→「グループ解除」を選択します。

このデータは、さらに上段、中断、下段でグループ化されていました。もう一度グループ解除すると、すべてのグループ化が解除でき、四角形を一つずつ触れるようになりました。
正面と背面の点線の四角形だけを選択しましょう。
二つのオブジェクトを同時に選択するには、ひとつを選択した状態で、shiftを押しながらもうひとつのオブジェエクトを選択します。
これをコピーして、「デザイン入稿レイヤー」にペーストします。
コピー元と同じ位置にペーストするには次のようにします。
Mac…⌘+B
Win…Ctrl+B


わかりやすいように黄色に塗りました。また、線は不要なので線の塗りを外しました。
これで準備はOK。
四角形のサイズを調整する
正面と背面の、左右の塗り足しは3ミリ、天地の塗り足しは10ミリです。つまり、この四角形を左右に3ミリ、上下に10ミリ大きくします。
ここで便利なのが、キーボードの方向キーを使った拡大方法です。
オブジェクトを選択状態で方向キーを押すと、押した回数だけ細かく動きますよね。
この一回ぶんの移動距離は、設定することができるのです。
移動距離を1ミリにしておけば、3回キーを押したら3ミリ移動したことになります。
さっそく設定しましょう。
「Illustrator」→「環境設定」→「一般」で次の設定画面を出します。

一番上にある「キー入力」は、デフォルトでは0.3528mmです。ここに「1mm」と入力しましょう。
これでOK。
ダイレクト選択ツールに持ち替えて、四角形の左端の線を選択します。
そのまま左に方向キーの左を三回押すと、左に3ミリ四角形の幅を伸ばすことができました。

同様に、四角形の右端を右に3ミリ大きくしました。天地は10ミリずつ大きく。背面の四角形も同じように拡大しました。

 これで準備は完了!

次はこの四角形にデザインを入れていきます!
レッスン6では色々と作業が出てきますが、これが実際のデザイナーの作業…って感じです。指定面積をデザインで埋めるだけではなくて、色々やってるんですよ~実は!ちょっとめんどくさいですが、根気よくいきましょう。ちなみに、入稿レイヤーの作業をする時は、その他のレイヤーは必ずロックしましょう。そうでないとどれを触っているんだかわからなくなっちゃいます。
Lesson
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