

A
フルカラーをやめて
2色刷にする
紙袋の単価を大きく左右するのが、印刷色の数。正確には、版の数です。これまでフルカラーで印刷されていた方は、デザインを少し見直して色数を抑えるだけで経費削減になります。一色にしなくても、2色でも十分安くなるので試す価値はありますよ!


かみちゃん:
(部長、コスト削減しろって今日も朝礼でうるさかったなあ。私にできることなんて大してないわ。あの○○。)

ブヒブヒ。そこのお嬢さん。今、経費を削減したいと思ったね。

かみちゃん:
あ、ブタだブタだ!

僕はブタ型貯金箱に姿を借りた、節約の妖精だよ。
節約を願う心の美しい人にしか見えないんだ。ブタではない。
節約を願う心の美しい人にしか見えないんだ。ブタではない。

かみちゃん:
ブタじゃないなら帰ってよ。チッ。

せっかく経費削減を助けようと現れたのに恩知らずのOLめ。
インスタで自撮りが炎上する呪いをかけるぞ?
インスタで自撮りが炎上する呪いをかけるぞ?

かみちゃん:
インスタならもう炎上中よ!フォトショ整形女って呼ばれて拡散されてるわ!助けてブタさん!

ブヒブヒ。わかればいい。
君は自分にできる経費削減なんてないと思っている。しかし間違いだ。
君は紙袋の発注をしているね。価格を見直したことはあるか?
君は自分にできる経費削減なんてないと思っている。しかし間違いだ。
君は紙袋の発注をしているね。価格を見直したことはあるか?

かみちゃん:
ないです…。だって前任者が作ったデータだし、在庫が切れそうになったらいつもの業者にメールすればいいだけって聞いてるもん。

ブヒブヒ。そこから始めよう。現在君の会社の紙袋はフルカラー印刷している。この印刷色の数を抑えるだけで、印刷費がぐっと下がるんだ。
使ってる色は、オレンジ、黒、緑の三色だ。
三色使っている紙袋は実は一番もったいないんだ。特色で三版作るよりもプロセスカラーで四版にした方が安いから、必然的にフルカラー印刷(四版)になってしまう。
使ってる色は、オレンジ、黒、緑の三色だ。
三色使っている紙袋は実は一番もったいないんだ。特色で三版作るよりもプロセスカラーで四版にした方が安いから、必然的にフルカラー印刷(四版)になってしまう。


かみちゃん:
え、そうなの?
三色で刷っているんだと思ってた。
三色で刷っているんだと思ってた。

特色にしかない色を使ったりする場合は三版にすることもあるけれど、基本的にはプロセスカラー(CMYK)を使った四版で印刷するよ。
どれか一色削るだけで版の数を二枚にできるから、強いこだわりがないなら二色にしてしまえば印刷費は下がる。
どれか一色削るだけで版の数を二枚にできるから、強いこだわりがないなら二色にしてしまえば印刷費は下がる。

かみちゃん:
それだとデザインし直しになっちゃうし、お金がかかるんじゃないの?

そんなことはない。
データはそのまま色の指定を変えるだけで大丈夫だ。色の指定をする時は、わかりやすくデータ上でも近い色がついたものを入稿した方がいいだろう。illustratorを開いてスポイトで色をつけることさえできればいい。
色の指定は「オレンジ部分…Dic082」というように、メールでもできる。
ちょっと変えてみたよ。
データはそのまま色の指定を変えるだけで大丈夫だ。色の指定をする時は、わかりやすくデータ上でも近い色がついたものを入稿した方がいいだろう。illustratorを開いてスポイトで色をつけることさえできればいい。
色の指定は「オレンジ部分…Dic082」というように、メールでもできる。
ちょっと変えてみたよ。


かみちゃん:
あ、いい♡遜色ない。
むしろなんで緑入れてたのって感じよね。ブタさん最高!
むしろなんで緑入れてたのって感じよね。ブタさん最高!
まとめ
印刷費は版の数で左右される
機械を動かす電力やインク代はわずかなもので、印刷費の大半は「版代」と「手間賃」に占められます。真っ白な画面に豆粒ほどのロゴを印刷しても、画面いっぱいにでかでかとロゴを印刷しても、印刷費が変わらないのはそのためです。オフセット印刷では金属製の版を使ってインクを紙に移しますが、この製版代、版の材料費も高いので、版の数が重要なのです。安くしたいのなら、フルカラーより二色印刷、二色印刷より一色印刷がおすすめです。