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紙袋デザイン講座 紙袋デザイン講座

特色の選び方

印刷色が1色だけでいい場合は、特色印刷を使うと、版の数を1枚にすることができるので印刷費が安くなります。ただし、特色は画面で見た色ではなく実際に印刷された現物から選ぶ必要があります。特色とは何か、どんな風に色を決めればよいのかについて解説します。

特色って何?

特色とは、あらかじめ調合されたインクのこと。
フルカラー印刷では、プロセスカラーであるC(シアン=青)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(キープレート=黒)の4色のインクを、細かい点状に印刷して紙の上で掛け合わせてあらゆる色を表現しています。
絵の具は、青色と赤色を混ぜると紫色になりますよね。
これを紙の上で行っているのが、フルカラー印刷です。

しかし、掛け合わせて中間色を表現しようとすると、複数の版とインクを使うので、印刷費が高くなってしまいます。
紫色1色だけを刷りたい場合でも、青色と赤色の2つのインクを掛け合わせて表現しようとすると、2枚の版、2つのインクを使うことになります。それを安くするのが特色です。
特色は、青色と赤色をあらかじめ調合して紫色を作ります。
そうすると版が1枚で済むというわけです。

ロゴを置くだけといったシンプルなデザインが多いので、紙袋では特色はよく使われます。

ちなみに、特色には蛍光色や白色といった、プロセスカラーでは表現できない特殊なインクもあります。雑誌の表紙やパッケージなどの豪華な印刷では、プロセスカラー+特色というように、5色印刷、6色印刷というものもあります。

特色の選び方

特色は「PANTONE」か「DIC」のカラーチャートから選びます。
カラーチャートは、番号で識別できるようにした色の規格です。番号さえ伝えれば世界中どこの印刷所で印刷しても同じ色にすることができます。
色見本帳は、その名の通り冊子の形にまとめられています。
モニタの上で再現する色は、環境によってまったく異なるので、カラーチャートは印刷された現物でしか正しい色を判断できないのです。

ただし、この色見本帳がかなり高額!
よく使われる色味だけ集めた基本的な色のセットで、1万5,000円~3万円くらいします。
繰り返し使うプロでないと、買っても無駄になりますね。
どこかから借りられればいいのですが、持っている人は少ないです。図書館にもありません。

それではどうしたらいいのか。

1 印刷物の見本(何でもいいです)を印刷所に送って「これと同じ色にして」と指定する。
印刷物から色を分析する専用の機械があり、それで特色を割り出すことができます。

2 CMYKで作ったデータから「似た色で」指定する方法。
製作者のモニタ環境と印刷所のモニタ環境が違うので、まったく同じ色を作ることはできません。これは「だいたいの色でかまわない」「おまかせ」と言ってるに近いので、色がブレる可能性があります。

3 印刷屋さんがタダでくれるCMYKのカラーチャートから色を作る
これは裏技的な感じです。こんなこと書いていいのかわかりませんが、カラーチャートの冊子をタダでくれる印刷屋さんがあるんです(ネットで問い合わせるともらえたりします)。

印刷された色見本の横にCMYKの配分が書かれているので、ここから好みの色を見つけてデータを作れば、だいたいそのような色にすることができるんです!
2のようにデータだけで色を決めるのは、ほとんど賭けですが、実際に印刷された色を見れば正しい結果がわかりますよね。

できるだけ現物で色を決めるのが正しいです!

うちの会社にはモニターが15くらいありますが、実は全部色が微妙に違います。できるだけ近づけるようにしていますが、同じデータでも、デザイナーが見ているものと営業が見ているものは色が違うし、お客様や代理店で担当者がそれを開くとさらに違う色になります。でも「印刷しないと実際は何色になるかわからないんですよねww」というのでは仕事になりません。そこで色の指定が重要なのです。

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