巻取とは裁断前の紙のこと
ま
まきとり
【巻取】
工場から出荷されたままの、裁断されていないロール状の紙のこと。
工場から出荷される紙には、二つの形があります。
一つが、製造時のままロール状に巻かれた「巻取」。
もう一つが、規定のサイズに裁断してシート状になった「平版」です。
印刷所はこの二つを、使用する印刷機や製造量によって、選んで仕入れています。
まずは印刷機による違い。
輪転機(輪転印刷機)で印刷する場合は、巻取を使用します。
輪転機は、大量・高速に印刷することに特化した印刷機です。
紙は裁断せずにロール状のままセットします。
映画などで、長い紙に新聞や雑誌が印刷されていく様子を見たことがある方も多いでしょう。
画像出典:Wikipedia「マン・ローランド社(ドイツ)製の新聞用オフセット輪転機」
枚葉機(枚葉印刷機)で印刷する場合は、平版を使用します。
枚葉機では、あらかじめ裁断してシート状になった平版を使用します。
枚葉機は輪転機よりも乾燥の時間がとれるため、輪転機ほど熱乾燥に頼りません。そのため、紙の縮みが少ないというメリットがあります。
巻取は1本で数百㎏にもなりますから、移動や印刷機へのセットが大変というデメリットがあります。
平版の方が印刷機へのセッティングも比較的楽です。
そのため、よほどの大量・高速が求められる印刷でなければ、枚葉機を使うのが一般的です。
次に、製造量による違いです。
生産能力の高い印刷所は巻取を購入して自社で裁断する場合があります。
平版は一枚から取れる枚数が限られていますが、巻取なら一つの材料から効率よく取ることができるからです。
ただし、巻取を購入する資力、倉庫能力、在庫を寝かさない稼働率が必要なので、経営が安定している会社でないと難しいでしょう。
井上工業所では、巻取を仕入れて必要寸法を切り出す方法を行っています。
だから、低価格でご提供できるのです!
このワードを使うシーンと、使い方
例文 1
巻取を使って印刷する。
例文 2
巻取を1本使い切る「出来高制」で発注すると、さらに安い。これは、ギザカットフレキソ印刷紙袋オーダー以外でのみ使える技です。
例文 3
巻取は巨大なトイレットペーパーのような形をしている。製紙工場で必要な幅に切ってもらうことができる。
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