政府刊行物をたくさんの人に知ってもらいたい

ー 御社の事業について教えてください。

菅野様： 私たちは国立印刷局と官報販売所契約を締結した、全国４８カ所の官報販売所が出資して設立した協同組合です。 官報とは、日本の政府が発行している機関紙のことで、法律、政令、条約等の公布を国民に広く知らせる、重要な役割を果たしています。 官報販売所では、その官報や白書など政府刊行物の販売を行っています。 全国官報販売協同組合では、数百社にのぼる出版社から政府刊行物を仕入れ、組合員である官報販売所及び当組合直営店に供給しています！

ー 政府刊行物というものを初めて知りました！お店も何か特殊な感じなのですか？

竹下様： 扱っている書籍が政府の刊行物という点は特殊ですが、その他の面は普通の本屋さんのようにイメージしてもらって大丈夫ですよ。 私は組合直営の『政府刊行物センター（霞が関）』で店長をしているのですが、発注関係やレジ、本の配置など、お客さんの本選びからご購入までをサポートしています。

左から竹下様、菅野様

ー どんな人が買いにいらっしゃることが多いですか？

竹下様： 周辺の省庁の方や各種団体の方、大学、研究団体の先生、職員の方の他、一般企業の調査部門の方、建設業界の方、また各種士業の方など様々ですね。 白書、統計などのデータや名簿類、建設関係の方には仕様書を必要となさっている際によくご利用いただいています。

ー 協同組合様としてはどんな活動をなさっていますか？

菅野様： 政府刊行物の普及宣伝などを目的に1965年に結成された政刊懇談会（政府刊行物等普及強化連絡懇談会）にて、各種専門書籍を発行する出版社と共に、宣伝や販売に関する調査研究や、地方公共団体等との提携、各国政府等との提携によるブックフェア等への参加等をしています。 また、現在YouTubeチャンネルを開設し、注目の書籍をご案内しています！ 毎年２月に開催されている政刊懇談会『ほんづくり大賞』の本年受賞作品について近々アップ予定です。

 【🏆表彰式を丸っと!!公開🏆】ドキュメント「第22回ほんづくり大賞」

竹下様： 政府刊行物は『こういう本があることを知らない』という方がまだまだ多いので、YouTubeやSNSなどで、まずは発信していくということが大事だと考えています。 なにかのアンテナにひっかかってくれることが第一歩です。 また、専門的すぎる内容の本ですから、お客さんに『こういう風に使われているんだ』と知ってもらっていけたらと思っています！

『政府刊行物』のキーワードを親しみやすいデザインに

ー どのようなシーンで紙袋が活躍していますか？

竹下様： 重い書籍や数冊ご購入くださるお客様に、紙袋をお渡ししております。

ー 依頼の経緯や、依頼時のお悩みはどのようなものでしたか？

菅野様： お店の名称が「政府刊行物サービスセンター」から「政府刊行物センター」に名称変更したため、従来使用していた紙袋が店使用できなくなり、新規に作成することになりました。 また、当時の霞ヶ関サービスセンター職員 福島春美は、固いイメージだった「政府刊行物」のキーワードを親しみやすいデザインに落とし込むことをあれこれ考えていたようです。

文字が目立つよう、リアルなイラストから小さなアイコンへ変更

ー 新しい紙袋に期待したものは何でしたか？

菅野様： 福島からは、『政府刊行物』という名称をアピールすることの他、書籍を入れるので紙質は耐久性のあるものとの要望がありました。

ー デザインについて教えてください。

菅野様： デザインは福島がいたしまして、『政府刊行物』という名称に、ミネルヴァのフクロウのアイコンを入れ、リアルなフクロウのイラストから『政府刊行物』という文字が目立つよう、小さなアイコンのみに変更しました。また、色もオレンジ色から落ち着いた濃いグリーンに。 イメージを一新するとともに、ビジネスシーンで持っていても違和感がないようにしました。

ー 紙（晒クラフト紙）はなぜ選びましたか？

菅野様： 重い本を入れるので、丈夫さで選びました。

ー 紐（PPヒモ）はどのように選びましたか？

菅野様： 持ち運びの際に手が痛くならないよう、太いものをと選択しています。

ー ニス加工を選んだ理由を教えてください。

菅野様： 雨に濡れても強いように、ニス加工を選びました。

しっかりした紙袋を渡されて嫌な気持ちのする人はいません

ー どのように井上紙袋を見つけてくださいましたか？

菅野様： インターネット検索で見つけました。 5社から見積もりを取りました。

ー　５社から相見積もりを取ったとのことですが、最終的に井上紙袋にご注文いただいた決め手は何でしたか？

菅野様： 井上紙袋さんの質問に対する応対が的確だったことと、こちらの予算に合わせた見積もりをくださったからお願いすることにいたしました。

ー 依頼時の対応はどうでしたか？

菅野様： ご対応くださった方の朴訥でありながらも誠実さを感じる話し方に、信用できる業者さんだなと感じたのを覚えています。 イメージを伝えて見積もりを取った際に、もう少し安くできる仕様はどうしたらいいか等の相談に乗ってもらえたのも良かったです。

ー 完成品を見た時の印象、実際に使ってみた印象をお聞かせください。

菅野様： 少し光沢を帯びた上品な仕上がりの印象で、とても素敵だと思いました。 ヒモも重い書籍を運んでも手が痛くなりにくく、底が抜ける事もなく丈夫で長持ちするのが良いです！ 深いグリーン色も大正解。オフィス街で目立たない落ち着いた色味で、使い易いと高評価です。

竹下様： お客様にお渡しする際にも、全く不安がないです。 水濡れに強いところもいいですね。 集荷に行くときや、ちょっと物を持っていくときにも使っています！ 『政府刊行物』という名称を目にしていただいたり、「近くに本屋があるのだな」と思ってもらえたり、宣伝になればいいなと思っています。 しっかりした紙袋を渡されて嫌な気持ちのする人はいません。 どのお客さまも安心して持って帰ってくださっていて嬉しいです。 昨今は本屋が減っていますが、お客様が実際にまだいらっしゃるということは、実店舗の本屋もまだまだ必要とされているということです。 「こういう本あるかな？」といらっしゃってくださった方の期待に応えられるよう、これからもっと品揃えを充実させていきたいですね！