電気の道である『送電線』を造り、守る仕事

ー 御社の事業について教えてください。

星様： 弊社の仕事は東北電力ネットワーク株式会社の元請業者として、送電線の建設、メンテナンス業務を行っています。送電線の工事は、測量、土木、建設、伐採、メンテナンスと工程が多岐に渡ります。通常はそれぞれ専門の工事会社が行うのですが、それらすべてを自社で施工できるということが特徴であり強みでもあります。 ライフラインである電気、その電気の道である『送電線』を造り、守る仕事です！

ー 全て自社施工することのメリットはどんなところですか？

星様： 図面と実際の設計の齟齬をできる限り抑えることで、より安全で高品質に仕上げることができるところです。 設計段階から施工する人と密にコミュニケーションを取り、施工しやすい工夫などもしています。

ー 印象に残っているエピソードを教えてください。

星様： 1級土木施工管理技士を取得したことをきっかけに、鉄塔の回りに周囲柵を設置する工事の現場代理人を担当し、送電業界では東北で初めての女性の現場代理人となりました。 現場代理人とは、現場全体を取り仕切る役割を担う人のことです。 具体的には、まず、東北電力から受注した内容に合わせて計画書を作ります。 その後、打ち合わせを経て、図面の作成や安全管理の方法などを決定します。 実際の施工に入ってからは、生じる問題を都度、調整しながら、全体を進めていきます。 これまでパトロール業務の責任者は担当してきましたが、工事の責任者を任されたことは初めてだったので緊張や不安もありました。 ですが、上司や施工班のみんなに支えられながら無事故・無災害で現場作業を終えることができました！

星けい様

求人活動や通常の業務でも使用できるマルチな紙袋

ー どのようなシーンで紙袋が活躍していますか？

星様： 顧客へ書類等をお届けするとき、求人活動において求職者に資料を渡すとき、工事現場に書類や備品等を持っていくときなど、様々な場面で使用しています。

ー 依頼の経緯や、依頼時のお悩みはどのようなものでしたか？

星様： 当社のオリジナルの袋はビニールの手提げ袋（マチ無）しかなく、ファイルなど厚めの書類を持ち運ぶ際には某運送会社の手提げ袋を利用していました。 耐久性には満足していたのですが、やはり当社のオリジナルの手提げ袋があるといいなと思っていました。 しかし、いざ作るとなると、『当社のPRとなり求人活動や通常の業務の中でも使用できる、マルチな紙袋にしたい』とハードルが上がってしまい、なかなか実際の制作に踏み出せずいました。 ですが、井上紙袋さんのHPを見つけたこと、また、加賀谷さんとコラボすることで、一目で送電業とわかり企業のPRとなるオリジナルの手提げ袋を制作することができました。

お渡した先の方も使いたくなるようなデザインの紙袋

ー 新しい紙袋に期待したものは何でしたか？

星様： 工事完了時の書類ともなるとそれなりに重量もあるため耐久性と、現場に備品などを持っていくため耐水性も重要視しました。 A４サイズ、A３サイズの２パターンを制作しましたが、縦のサイズが自由に設定できることから、A３の方は当社で利用している大型のファイルが入るサイズでお願いしました。 専用感が出るよう、ぴったりなサイズ感を意識しています。 また、お渡した先の方にも使いたいと思っていただけるようなデザインにしたいと考えていました。

表面 -ダイナミックな送電線の風景のイラスト-

ー お渡した先の方も使いたくなるようなデザインの紙袋にするために、具体的にどんな工夫をしましたか？

星様： 色味の部分は弊社のカラーである深いブルーのみでシンプルに。 デザインは、片面はポップな鉄塔のイラスト、片面は送電線の風景のイラストにしました。 鉄塔にもいろいろな形があるのですが、これらを正確に再現しています。 鉄塔の構造や送電線の流れ方が正確で、見る人が見ればわかる、加賀谷さんだからこそ描けるイラストです！

裏面 -ポップな鉄塔のアイコンが並ぶ-

ー デザインについて詳しく教えてください。

加賀谷様： 表面は鉄塔が目一杯に描かれていて、裏面にはアイコンがたくさん並んで柄になっている紙袋をデザインしました。 一般の方が見ても何が描かれているか一目でパッとわかるようにしつつ、同業界内で図面をお渡ししたりする際に使用したいとのことでしたので、鉄塔に関する知識がある程度ある人が見ると小ネタが伝わって面白い、という感じにしました。 例えば、裏面のアイコンは実際の鉄塔の特徴を簡単なシルエットで表現しています。 一般の方には鉄塔だとは伝わりづらいかもしれませんが、業界の方や鉄塔ファンの方にはは、これはネコ型、これは門型鉄塔、これはモノポールだとわかってもらえると思います。 また、裏はアイコン、表はリアルなイラストなので、両方を見て鉄塔のことを知ってもらえるというのもポイントです。 裏のアイコンだけ見て何の絵かわからなくても、表を見るとわかるという仕掛けになっています！

デザイナーの加賀谷奏子様

ー 紙（片面コート紙）はなぜ選びましたか？

星様： 丈夫で水を通しにくいからです。 現場では屋外でも使用するため、地面や草の上などに置いても大丈夫なようにと考えました。

ー 紐（ハッピータックタイプ DX型）はどのように選びましたか？

星様： 重いものを入れて繰り返し使っても千切れることのないよう、一番強そうなハッピータックを選びました。

ー マットラミネート加工を選んだ理由を教えてください。

星様： 高級感があり、落ち着いた上品な感じがするのでマットラミネート加工を選びました。 お客様のところへ持っていくものでもありますので、高級感がある方が良いと思いました。

紙袋に印刷された鉄塔のアイコンで顧客と話が弾むことも

ー どのように井上紙袋を見つけてくださいましたか？

星様： 漠然と「オリジナル　紙袋」のようなキーワードで検索したと思います。

ー　何社か相見積もりを取ったとのことですが、最終的に井上紙袋にご注文いただいた決め手は何でしたか？

星様： 各素材に選択肢が多く、全面フルカラー印刷が可能であり、縦のサイズが自由に設定できるなど規定料金の中での自由度が高いというところが魅力的でした。

ー 依頼時の対応はどうでしたか？

星様： まず、ホームページの内容について、素材などがよくわからないわたしのような素人にもやさしく作られていて良かったです。 また、素材の写真や説明もわかりやすく、制作事例の数も多いことから仕上がり想像がしやすく、好感が持てました。 全てメールでやりとりさせて頂きましたが、問い合わせにも丁寧にお答え頂き、レスポンスも迅速で依頼から納品までスムーズに進めることができました。

ー 完成品を見た時の印象、実際使ってみての印象をお聞かせください。

星様： 実際にどのような仕上がりになるか実物が届くまでドキドキしていましたが、素材感や色味の感じが予想通りでとても満足しています。 マットラミネート加工のおかげで、「良い手提げ袋」という印象ですし、イラストのアイコンの感じとマットな雰囲気もぴったりでいい感じです！ 顧客からも好評です。 紙袋に印刷された鉄塔のアイコンを見て話が弾むこともあり、デザインのアイデアが活きています！ 新しい手提げ袋を利用し始めてから、顧客から「メイワの袋が欲しい」という要望を多数頂いており、制作して良かったと感じています。 また、現場でも便利に使ってくれています。 資料や図面の他、無線機など現場で使う細々とした道具も入れて持ち運び、一枚の紙袋がボロボロになるまで10回は使用してくれています。 今後はPR活動にもっと力を入れていき、『メイワ』の名前はもちろん、送電業という仕事があるということ自体をたくさんの人に知ってもらいたいです！ 鉄塔の魅力を詰め込んだこの紙袋も、色んな人に持ち歩いてもらえると嬉しいです。