ゲラとは?デザイン発注の時に出てくる用語
げ
げら
【ゲラ】
印刷物の校正刷りのこと。
入稿前、製作の過程において、校正を目的に出力するもの。
似たデザイン用語で、「カンプ」があります。これはデザインの確認のために出すもので、発注主と製作者の間でイメージに相違がないかを確認するために使われます。
デザインが本決まりになり、最終の校正のために出すのがゲラです。
両方とも「製作途中で確認のために出力した紙」ではあるものの、用途が異なります。カンプはデザインの確認に使うのでテキストは入っていなかったりします。ゲラは校正のために出すので、文字がダミーということはありません。
ゲラとは、本来は活版印刷の活字を入れる浅い木箱のことを指します。
『銀河鉄道の夜』では、ジョバンニが「活字拾い」の仕事をする様子が描かれています。あのようにピンセットで活字を一つひとつ集めて、この箱にびっしりと収めると一枚の「版」になるのです。
この木箱がゲラですが、いつしかこれで刷った校正刷りのこともゲラと呼ばれるようになりました。
画像出典:Wikipedia「Wooden type galley.jpg」
ゲラの語源は、ポルトガル語の「galley」です。
galleyとは、ガレー船のこと(galleyだけでガレー船という意味があるので、本来は船は不要ですが、日本ではこう呼ぶのが慣例になっています)。
ガレー船は、たくさんの櫂がついた軍艦のこと。19世紀初頭まで、スパイス貿易や奴隷貿易にも使われました。
画像出典:Wikipedia「Galley-knightshospitaller.jpg」
このガレー船に似ていることから、活字を入れる木箱のことをガレーと呼ぶようになったそうです。全然似てないと思われるかもしれませんが、ガレー船は同時代の帆船と比べると、船底が平らで喫水が浅いという特徴があるのです。その「浅くて平ら」なところが、活字用の木箱と似ているというわけです。
このワードを使うシーンと、使い方
例文 1
ゲラを出してください。
例文 2
活版印刷は廃れて久しいのに、ゲラという名前だけが今も現役なのは面白い。
例文 3
ゲラ刷りを見たいけれどプリンターがないので、製作会社から郵送で送ってもらう。
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