視認性とは、見やすさのこと
し
しにんせい
【視認性】
見やすさのこと。
文字や図形の認識のしやすさを指すデザイン用語。
デザインは情報を伝達する手段ですから、伝わることが第一義。
視認性はとても重要な観点です。
デザインの視認性を考える時、通常以上に気を使うと良いでしょう。
なぜなら、健康な大人である自分が認識できるからといって、全員に認識できるとは限らないからです。
男性の5%、女性の0.2%は先天的に色覚異常を持つと言われています。
日本の場合、男性は300万人、女性は12万人が該当します。
また、幼児の視力も成人と比べるととても低いです。平均的に、1.0まで視力が出るのは6歳頃。2〜3歳の子どもの視力は、0.5〜0.8程度しかありません。
高齢になって、近視や遠視、乱視などの症状が出る方もたくさんいます。
地と図の明度差を明確にすることで、認識しやすくなります。
色の組み合わせにも注意。近い色相の色を組み合わせると視認性が下がります。
ただし、色相は単純に変えれば良いというものではありません。補色の組み合わせは目がチカチカして、返って見にくくなる場合があります(右側の二つ)。
紙袋では、印刷ではなく箔押しで表現することもあります。
基本的に、箔押しは白地に金は視認性の低い組み合わせです。
反射した状態では視認性が下がるので、箔押しを使いたいが視認性も確保したいという場合は、反射のおだやかなマットタイプのメタリック箔を選択します。
実は箔押しには、金銀だけでもたくさんの種類があります。
明度の低い落ち着いた箔を使うと、視認性をそこまで落とさずに高級感のある箔押しを実現できます。
詳しくはお問い合わせください。
なお、文字の読みやすさのことは「可読性」と言います。
同じ文字列でも、フォントにより可読性が大きく変わります。
これも、ただ見た目がかっこいいからではなく、誰に読ませるのか、どれくらい読ませる必要があるのか、といった観点で選択します。
このワードを使うシーンと、使い方
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例文 1
今度のイベントは高齢者が多いから、文字は大きく、色は白地に濃い色で。視認性を重視したデザインにしよう!
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例文 2
このブランドは若者向けだし雰囲気重視だから、視認性が下がってもかまわない。白とグレーの組み合わせで、読めないくらいぼかしたい。
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例文 3
基本的に、デザインは視認性がとっても大事です。でも、例外もあります。
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