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【検証】オリジナル紙袋は要るか要らないか
8項目から考察してみた

オリジナル紙袋って
作る意義は本当にあるの?
というそもそも論に紙袋屋が本気で向き合う話

世界的に有名なアパレルブランドから国内の老舗和菓子店まで、街中を歩いていると、ブランドのロゴをあしらったオリジナル紙袋(ショッパー)をよく目にします。
その一方で、既製品でノーロゴの紙袋も見かけます。
三代つづく紙袋屋である井上紙袋からしたら当然オリジナル紙袋を推したいところですが、今の時代いろんな考えがあってしかるべきですし、今一度原点に立ち返って『そもそもオリジナル紙袋は本当に必要なのか、案外そうでもないのか?』を考えてみるのは事業存続の観点からも非常に本質的で意義があることのように思いました。
そこで今回は、さまざまな角度から、オリジナル紙袋屋が、オリジナル紙袋の要・不要論を検討していきます!

ノーロゴ ロゴあり

いきなり結論です

結論からお伝えすると、今回いろいろと検討してみて、あらためて井上紙袋は《オリジナル紙袋は必要だ》と結論付けました。
店舗様や企業様、学校様などの皆様にとっては、ノーロゴの紙袋を使うよりも自前のオリジナル紙袋を作った方が、はるかにメリットが大きいと思います。色々と考えてみて、本気でそう感じました。
もちろん、既製品の紙袋でも商品を入れてお客様にお渡しすることはできますし、既製品の紙袋の方が安価ですぐに手に入るというのが「オリジナル紙袋不要論の根っこの部分」ですしそれはそれで事実というのは理解していますが、それでもやはりオリジナル紙袋を作った方がメリットが大きいと思ったわけです。
事業・店舗ですから、メリットとは転じて利益をもたらすということに他なりません。
それはシンプルにいうとオリジナル紙袋を作った方が企業利益を伸ばしやすいということです。本当かどうかは我慢して読み進めてもらってご自身の目で確かめてください。

オリジナル紙袋がイイと思える理由

1世界観の表現によるブランディング効果

経済産業省の報告書では、ブランド価値を有する製品の方が、ノーロゴ製品よりも高い価値で販売できるという研究結果が出されています。つまり、ブランド品は価格プレミアムがつくということです。
商品や企業のブランディングは様々いろんな要素によって構築されるものではありますが、大なり小なりロゴ入りオリジナル紙袋も一助になると思います。
ブランディングとは一貫して統一された世界観の表現と捉えることができると思います。
それを様々な販促物やプロモーション活動、場合によっては店舗デザインやスタッフの制服、キャッチコピーや声掛けフレーズなどでも表現していくわけですよね。

次の図を見てください▼

ノーロゴ ロゴあり

与える印象の違いは考えなくてもおわかりになりますよね?
紙袋屋さんによってどこまで拘れるかは差がありますが、一例として井上紙袋はここまで拘ることができます。

  • サイズや形状
  • 印刷色
  • プリントのデザイン
  • ロゴに箔押しするか
  • 用紙の色
  • 表面加工
  • 取っ手の素材と取り付け方

ブランドごとに統一された一貫性のあるデザインを何度も目にすることによってそれを見た人々の間にブランドに対するイメージができあがります。
その受け取られ方をより好印象な方向に、かつ自社にとり理想的な顧客群に受け入れてもらえるように昇華していくことがブランディングではないでしょうか。
まずは細部までこだわり自社ブランドを表現することがスタートラインになると思います。紙袋はそれに持ってこいでは?
実際にショッピングバッグとブランドイメージに関する学術的な調査も行われています。次の図をご覧ください。

ショッピングバッグとブランドイメージに関する学術的な調査

これは滋賀県スポーツ単科大学へ通う学生100名を対象に、スポーツブランドの専門店で配布しているショッピングバッグのイメージとスポーツブランドのイメージには関連があるかについての調査を行ったものです。
同調査によりますと、「ブランドのイメージをショッピングバッグに反映させるために『ブランドのイメージ=ショッピングバッグのイメージ』であるべきだと考えられる」との結論が得られました。
このようにオリジナル紙袋は企業のブランディングに間接的に好影響を与え、それが転じて商品価値につながっていくわけです。

2中に入れる商品の持ち運びやすさ

オリジナル紙袋も既製品紙袋も紙袋ですから、本来の役割は購入した商品を運搬しやすくすることです。なのでその商品の持ち運びやすさの観点は決して欠かせません。

オリジナル紙袋は、用途やコストなどに応じて、様々にサイズや仕様を変えることができます。また、重い物を入れるために耐久性を持たせたり、衣類などを入れる場合は通常ないような大きなサイズを用意したりすることもできます。
要は自社製品や自社の顧客にぴったりの作りにして持ち運びしやすいような作りができるということです。

靴を購入して靴箱がぴったり収まるショッパーに入れてもらったり、ホールケーキを買った際に横向きに倒れないジャストサイズの紙袋に入れてもらったり、そんな経験はありませんか?嬉しくありませんか?
このように主力商品やアピールしたい商品にぴったりの規格で製造して購入顧客のちょっとしたストレスを軽減することによって、顧客のブランドや店舗に対する印象値や購入満足度アップに役立てることができるという論理。これはオリジナル紙袋の強みですね。

ショッピングバッグ

特に特殊なサイズであったりかなりの強度を必要とするような特殊な製品である場合、既製品紙袋ではかなり厳しい場合もあるのではないでしょうか。

オリジナル紙袋をわざわざ作る意味は全然あると思いますよ!

これまで見てきたように、オリジナル紙袋をつくるメリットは、たしかにあります。
企業様によってオリジナル紙袋要不要論の見解は本当に多種多様ですが、井上紙袋としてはもう絶対オリジナル紙袋でしょ!と言わざるを得ません。

次回テーマは“オリジナル紙袋をオーダーする前にあらかじめ決めておきたい4つのこと”です!お楽しみに!

オリジナル紙袋をオーダーする前にあらかじめ決めておきたい4つのこと

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