印刷のこと
オリジナルデザインの紙袋、手提げ袋を作るときはとくに重要で厳密に作業しなくてはなりません。
オリジナル紙袋や手提げ袋をご依頼いただいた際に用いる印刷方法は、主にオフセット印刷やフレキソ印刷を活用いたします。
セミオーダーに関しての名入れやオリジナルデザインの再現方法は箔押しを使用します。
弊社では色再現力が確かでグラデーション等の網掛けによる印刷色の変化、細部なデザインの表現もお応えできる、枚葉オフセット印刷機を使ったオリジナル紙袋、手提げ袋が主力です。
紙袋用紙にお預かりしたデザインデータを基に、製版工程を経て刷り版を印刷機に合わせ、 デザインや文字、フォント文字、指定色を忠実に用紙に表現する工程が印刷になります。
入稿から印刷完了まで
1.入稿
2.製版
入稿いただいたデータを製版と呼ばれる工程に移します。弊社では写真製版、CTP製版を使用します。
写真製版
写真製版はデータを出力撮影してフイルムを作ります。
そのフイルムを使い印刷版に焼き付ける方法です。
*現在は製版技術のデジタル化に伴い、写真製版は行っておりません。
CTP製版
CTPはデザインデータを出力し、
そのまま印刷版に焼き付けて作る方法です。
3.印刷
上記の様にして作られた刷り版を枚葉オフセット印刷機に備え付けて用紙にインキを転写していきます。
POINT
再現性の高さが強みのオフセット印刷
オフセット印刷のオフセットとは転写の事を示します。
印刷色は特色での刷色指定(DIC指定、PANTONE指定)をいただくか、現物色原稿指定、プロセスカラー印刷(C,M,Y,K)での対応が可能です。
特色印刷
DIC(旧大日本インキ化学)の色番号もしくはPANTONEの色番号の指定が弊社としては間違えのない信頼できる色の指示になります。
現物色原稿
印刷色を合わせる技術が必要な為、受け入れて頂けない他業者様があるかもしれませんが、熟練した印刷オペレータの経験と卓越した技術で提供原稿の色に限りなく近づけ刷り上げる事ができます。
C,M,Y,K
C,M,Y,Kとは色の4原色の頭文字で、 Cはシアン、Mはマゼンダ、Yはイエロー、KはKey Plate、になります。プロセスカラー印刷を指定いただきますと、多彩色の表現や写真印刷を使ってオリジナルデザインの紙袋や手提げ袋を作っていただけます。
この様な手法が枚葉オフセット印刷になります。
枚葉オフセット印刷方法をフルに活用頂けてオリジナル紙袋を弊社では自信を持って印刷対応に努めます。
印刷技術の確かさはリピーターの数の多さが証明しています。
ぜひ、弊社の紙袋を安心してご依頼いただくステップの1つになりましたでしょうか?
POINT
優しさが魅力のフレキソ印刷
フレキソ印刷によるオリジナル紙袋、手提げ袋の場合は入稿いただいたデータを基に樹脂印刷版を作製してその印刷版のデザインや指定フォント文字、指定色を用紙に転写していく印刷方法です。
オフセット印刷とは違い、繊細な線の表現力やグラデーションの網掛けの表現力は劣っており、プロセスカラー印刷などの色の掛け合わせ技術は望むところではありません。
1回の生産枚数になると、オフセット印刷でしたら弊社ならオリジナル紙袋なら300枚程度からでもグラデーション印刷や網掛けでの色の掛け合わせなどの表現力があるものに比べると、刷り上がりはかなり劣る仕上がりになりますが、数千枚程の製品が仕上がりますが、巻き取り原紙一本分が生産最低必要枚数になるのです、1枚あたりの製品単価が30円~40円ほどの安さがなんともの魅力になります。
しかし、代わりに仕上がり枚数が多いので、保管場所の確保が第一の条件になり紙袋の生産納期も約40日程度必要とします。
繁忙時期に掛る場合は40日以上お待ち頂くケースもまれです。
主に使用頂いている場所とすれば、デパート食料品売り場や量販店で受け渡される仕様の手提げ袋がそれにあたります。
最低でも自宅まで持ってくれればOKな紙袋、どちらがどう良いのかは、お使いいただくお客様のお考え次第でどちらの方にも進めてまいります。
どちらかといえば、しっかりと作り込んだオフセット印刷を用いたオリジナル紙袋、手提げ袋の方がお客様に製品購入後に丈夫で使い勝手の良さから愛着を感じていただいているように見えます。
お出かけ時にサブバッグとしても、後からもご利用いただけている紙袋を見ていると愛おしく感じられてると思うのは、産者である私だけでしょうか?
印刷の事を少しでもご理解いただき、オリジナル紙袋・手提げ袋を作る他の工程も知っていただこうと、 今後も紙袋や手提げ袋の生産工程の情報を送り続けようと思っています。
有限会社井上工業所を少しでも身近に感じていただければと思い、これからも情報発信をしてまいります。