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1つのキーワードに複数の表現方法がある場合の適切な対処法

複数の表現方法が可能なキーワードは、使用する表現方法により、検索への流入数が違ってきます。
送り仮名の有無や、漢字表記とひらがな表記の違いなど、同じことを意味するキーワードでも、複数の表記方法があって困ることが多いです。
ここでは、そんなときの対処法について解説していきます。


Googleでは表現の揺れに対応しているが、完全ではない

Googleは複数の表現方法があるキーワードを認識しています。
ユーザーの意図もある程度汲み取っているものと見られ、同じ意味のキーワードは同じものとして扱われるようです。
ただし、全てがそうとは限りません。
検索結果の出方にも一貫性はなく、それぞれのキーワードごとに扱いが異なります。
そのため、複数の表現が可能なキーワードを設定する際には、個別に対処しなければなりません。


表現の揺れのパターンと具体例

表現の揺れは主に以下の7パターンがあります。
具体例と一緒に見ていきましょう。
併せて検査結果の差も確認していきます。

・ひらがな表記とカタカナ表記
「かばん」と「カバン」
検索結果はほとんど変わりなし。

・大文字表記と小文字表記
「WEB」と「web」
検索結果は全く同じ。

・漢字表記とひらがな表記
「財布」と「さいふ」
「財布」の方が遥かに(10倍以上)件数が多い。

・送り仮名の付け方や送り仮名の有無
「買取り」と「買い取り」、「買取」
「買取」がもっとも件数が多く、他の2つは少なめ。

・略語
「スマートフォン」と「スマホ」
「スマホ」の方がやや件数が多め。

・部分一致
「ICレコーダー」と「レコーダー」
「レコーダー」の方が約2倍の件数

・外来語
「ベネチア」と「ヴェネチア」
「ベネチア」の方がやや件数が多い。

上記のいずれの例も、どちらが正しくてどちらが間違っているというわけではありません。
どちらも正しい表記方法です。
カフェなどでは「スマホの充電できます。」って書いてあるところもあれば「スマートフォンの充電できます。」のように書いてあるところもありますね。
看板や張り紙などでは、どちらでも構わないのですが、ネットだと検索からの流入を考える上で、どちらでもいいというわけにはいきません。
上記の検索結果の違いを見ると、同じ意味でも使用するキーワードにより、検索からの流入が大きく違ってくることが分かります。


これから公開する記事はどうするか

これから書く記事で複数の表現方法が可能なキーワードがある場合には、検索結果を見てどうするか決める必要があります。
「財布」や「買取」のように他の表記よりも、明らかに多いキーワードなら、それをキーワードに設定しましょう。

ただ、「かばん/カバン」や「ベネチア/ヴェネチア」のようにあまり検索数が変わらないキーワードは迷うところです。

というのも他のキーワードと組み合わせて検索することもあるためです。
組み合わせて検索するキーワードにより、検索数も違ってきます。
「ベネチア/ヴェネチア」の場合には「旅行」と組み合わせて検索すると、「ベネチア」の方が多くなります。
そのため、キーワード単体だけではなく、関連キーワードとの組み合わせで決めるのが大事です。


タイトル要素とメタディスクリプションに複数の表記を入れる

文章中で表記を統一している場合でも、タイトル要素やメタディスクリプションに同じ意味で表記違いのキーワードを入れる方法があります。
そうすると、必ずではありませんが、Googleの方でも同じ意味だと認識されやすくなるのです。
ただ、読みにくくならないように注意しましょう。
「買取(買い取り・買取り)」のように括弧書きで表記するのが無難です。


既に公開済みの記事の対処法

既に公開済みの記事で、件数の少ない方の表現を用いているものもたくさん出てくるかもしれません。
その場合には、できれば件数の多い表記に直すのが望ましいです。
しかし、全部直すのは現実的に難しい場合もあるでしょう。
表記を直すのに時間をかけても、それに見合う効果があるとは限りません。
そのため、検索したときの件数で差が大きいキーワードを中心に、できる範囲内で直すのが望ましいです。

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