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Webライティングがうまくなる、語彙を増やすための方法

 

Webに最適化された書き方をするって話ではありません(別のページにたくさん書いてます)。ここでは、文章力そのものを支える語彙をどうやって増やすかについて書いてます。経験と、本で読んだこと、プロに聞いた話です。


語彙がなくとも生きてはいけるが

次の言葉を、ビジネス相手に失礼にならない表現に言い換えられますか?

ぶっちゃけると、予算がないんです」
→「包み隠さず申しますと」「正直なところを言いますと」「この際打ち明けますが」「ありていに申しますと」「内情を露呈してお恥ずかしい限りですが」など。

あなたのために言うんですが、やめた方がいいですよ」
→「衷心から申し上げますが」。

商談の場であまり砕けた態度をとると立場が弱くなります。「ぶっちゃけ」も、「あなたのため」も、わりと失礼な表現なので目上の相手には使えません。
でも、言葉を知っていれば同じ意味のことがちゃんと言えます。
語彙は日常的にとても役に立っているはずです。

語彙がないと誤解が生まれる可能性がある

豊富な語彙=難しい言葉を使うという意味ではありません。
できるだけ平易な表現で伝える方が親切です。しかし、あまりに語彙が貧困だと、伝わるものも伝わりません

「かわいい」という言葉は、「かわいい子猫」「鬼上司がスイーツ好きでギャップがかわいい」「手塩にかけた庭木がかわいい」のように何にでも使えるマルチプレイヤーと化しています。
しかし、それぞれ「愛くるしい」「微笑ましい」「大切に思う」などニュアンスが違います。
こういった多くの意味を内包する言葉は、同じ文化を共有する相手にしか伝わりません。
「普通に嬉しい」「普通に悲しい」のニュアンスが80代の方には伝わらないだろうことを想像すると、わかりやすいですね。

Webライティングに限らず広告を作る時でもブランディングをする時でも、何かを書く必要があるのならそこそこの語彙は必要です。

自分は語彙力があるかないか?

自分の語彙力は、なかなか客観視できません。書くときに構成ではなく表現でつまづいていると感じるなら語彙力を鍛えるといいと思います。

Webで「語彙力診断」で検索するといろいろなテストサイトがあります。どんな運営者が何を根拠にしているのか怪しいサイトばかりですが、遊び感覚でならやってもいいかも。
さっきやってみたこのサイト(ボキャブラリーテスト)では、自他共に認める低学歴の僕でもこんな素敵な結果が出ました。紹介しといてなんだけど、これはないっすわ。遊び程度で考えてください。


語彙を鍛える方法

本を読む

文章を書くには読むしかないってエライ人たちがみんな言ってます。新語は日常生活でも入ってくるので、少し古めの本がいいと思います。100年くらい前に書かれた本だと、現代語訳版だとしても語彙が多いなと思います。

昔のブンガク作品はちょっと……という人には高田大輔氏の本が個人的におすすめ。

図書館の魔女
処女作でメフィスト賞をとったファンタジーです。少年少女が冒険します(と言い切ると雑だけども……)。
現代作家だし、内容は読みやすいのに語彙はべらぼう。鍛えられること間違いなし。
言葉とは何か自体がテーマの一つとなってるので、言葉にこだわるってこと自体に目が開かれます。

 

わからない言葉は常に調べる。そして使う

僕の知人のライターは、わからない言葉を見たら必ず調べてます。
彼は、その言葉をできるだけねちっこく覚えておいて、「いつかどこかで必ず使ってやろ」という感じで生きてるそうです。使わないと忘れちゃうし、使って初めて吸収されるのだとか。

裏技。ATOKの類語機能を使う

ATOKを入れましょう(雑ですみません!)。
日本語入力システムです。料金は一か月500円。
タイピング中に言い換え可能な表現を示してくれ、候補を出してくれます。

たとえば「びみょう」と入力して変換していると、クラウドマークのようなアイコンがついた変換候補が出てきます。
その単語が候補として選択されている状態で連想変換を出すことができます。
Macの場合は「control+A」を打ち込むと連想変換が出ます。

なんと便利なんでしょうか。
言い換え候補がずらりと出てきます。

ここで自分でもニュアンスのわからない「瑰麗」のような難語を選んではいけませんよ!
これは結局言葉自体を知らないと使えないんですが、日常的に意識して言い換え候補を使っていると語彙が増えると思います!

以上、熱血野郎でした〜

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