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コンテンツがパクられた時の削除申請の方法

コンテンツがパクられた場合、まずは相手に直接削除を求めるのが一番穏便なやり方です。連絡先がわからない場合は「連絡先がわからないサイトの連絡先の調べ方」をご覧ください。先にそれをして、効果なしの場合は次の2つの方法をやります。相手の連絡先がわからなくても問題ありません。

サーバーに連絡して削除してもらう

最近はGoogleに対するDMCA侵害の申請(あとで述べます)が有名になったので、そちらばかり注目されますが、Googleはただの検索エンジンです。Googleができるのは検索結果からの除外のみ。該当ページそのものがネット上から消えるわけではありません
根っこから解決したいのであればサーバーに連絡して削除を求めましょう
サイトの情報そのものを持っているのはサーバーですからね。

サーバーはどんな情報をネット上に公開してもよいわけではなく、そのサーバーの存在する国の法律に照らして合法な情報のみを公開する義務があります。
日本でのこの法律は、「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律」と言います。長い!通称「プロバイダ責任制限法」です。

申請書類を用意する

電気通信事業者協会や日本インターネットプロバイダー協会らが共同運営しているサイト「プロバイダ責任制限法 関連情報Webサイト」に申請書類が用意されています。
このサイトにある「著作権関係書式(PDF)」をダウンロードして必要事項を記入します。


こんな書類です。A4にして8枚もありますが、状況ごとに複数の様式が用意されているだけです。必要なのはA4、1枚だけ。証拠が必要な場合は添付します。要押印。

念のためウェブ魚拓を取っておき、出力したものを添付しましょう。
ウェブ魚拓(任意のサイトのキャッシュを保存するサービスです)

申請書類を郵送する

ビックリしちゃいけませんよ?
この手続き、基本的には最初から最後まで書面で行います。印鑑が出てきた時点で怪しいと思いましたが、うわあ……ですよね。
担当職員は手書きのURLを見ながら1文字ずつ打ち込んで、「あれ?これuかな、vかな?Oかな0かな?」ってやってるんでしょうか。地獄だ。

この書式に入りきらないのなら、行を足すなど多少のアレンジはOKだと思います。
サイト丸ごとパクられるというケースもあるだろうけれど、特定記事だけとか特定部分だけとか、色んなケースがあるだろうに、この書式ですべてカバーできるとも思えません。
サーバー管理会社が自ら書式を用意しているケースもあり、それがword形式の書式だったりすることもあるので、絶対にこの書式を崩してはいけないわけではありません。
準備できたらサーバー管理会社に送ります。

だいたい二週間以内には答えが出る

プロバイダ責任制限法 関連情報Webサイト」には、審査と結論が出るまでの期間は示されていません。プライバシー関係の申し出の場合は約一週間とあるので、著作権関係の申し出の場合はあえて明記してないと思われます。ケースバイケースなのでしょう。
それでも一ヶ月も放置されるということはないようで、だいたい10日から二週間程度で返事がくるようです。

GoogleにDMCA侵害の申請をする

最初に書きましたが、これはGoogleに「パクリサイトを検索結果に載せないで」とお願いする措置です。検索結果に出なくてもリンクがあれば他のページからそのページに行くことはできます。SNSで該当ページを拡散させることもできます。
それでも一定の効果はあるでしょう。

DMCAとはデジタルミレニアム著作権法(Digital Millennium Copyright Act)の略で、デジタルコンテンツの著作権について取り扱いを細かく規定したものです。

これはアメリカの法律なので、実は日本では有効ではありません。
でも、Googleはアメリカの会社なので、これが通用するのです。
DMCAは、検索エンジンにも違法サイトを除外するよう求めています。

Googleの申請フォームにアクセス

Google著作権侵害による削除申請フォーム
Googleアカウントでのログインを求められます。
このページはとってもシンプル。

1 名前、メールアドレス、国を入力し、
2 パクられたページ、パクってるページを指定し、
3 「宣誓供述書」のチェックボックスにチェックを入れて署名。
4 「私はロボットではありません」にチェックし、「送信」を押す。

これで完了!サーバーに削除を求める方法よりもずっと楽です。
まずはこちらを先にやるという方が多いです。

Googleが削除するまでにかかる時間は、平均6時間!

リクエストしてから、Googleが内容を精査して削除するまでにかかる時間は平均6時間です。めちゃくちゃ対応が早いですね。すごいぞGoogle!

なお、パクリサイトのユーザーには、削除したことが通知されます(連絡先がわかる場合)。それに対して異議申し立てをすることも可能です。DMCAを悪用して自分に不都合なサイトを潰すことをする人もいるので、これは公平な措置でしょう。

もっと知りたい方は、Googleの著作権侵害に関するよくある質問も見てみてください。

以上、熱血野郎でした!

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