ネットユーザーは短気で、すぐにページを離脱してしまいます。いかによいコンテンツを作っても、見せ方一つで離脱率が上がってしまいます。ページの最後に設置したバナーや問い合わせフォームに到る前に離脱されては意味がありません。ここでは、最後まで読ませるためのコツを紹介します。
タイトルとリードで、「結論」と「読むと得られるメリット」を示す
人は長い文章を読むことを嫌うので、早く情報を得たいと思っています。しかし、情報を提供するこっちにはこっちの都合があって、より深く理解してほしいし、記憶に刻んでほしいし、何なら商品やサービスを買ってほしいですよね。
だから、ある程度の長さの文章に付き合ってもらう必要があります。
そこで、我慢する代わりに得られる相手のメリットを先に提示してあげます。それを担うのがタイトルとリードです。
×わるい例
苦しいダイエットを辞めたい方、リバウンド経験者は必見!
食事制限も運動も、どっちも辛いですよね。無理な食事制限や激しい運動など、普段し慣れないことをすると体が不調になることも。楽して痩せたいなんてワガママは叶わないと思っていませんか。そんな方法があるんです!姿勢を変えてインナーマッスルを鍛え、燃える体を作りましょう。
○よい例
一年後に確実な成功が待つ。姿勢改善ダイエットのやり方
激しい食事制限や運動をせず、生活の中でできる「姿勢改善ダイエット」のやり方を解説します。椅子の座り方、電車内での立ち方、歩き方、お風呂の入り方。気をつけるのはこの4つだけ。無理に痩せないのでリバウンドはしません。このページを読みながら、今すぐ始められます。
読了時間をあらかじめ教えてあげるのも手
これを最初に始めたのが誰かはわかりませんが、冒頭に「この記事は約3分で読めます」とアナウンスされているページを見たことはありませんか?
現代人は、ネットを主にスマホで隙間時間に見ていますから、これはとても親切。
成人が1分間に読める日本語の文字数は、400文字から600文字
とされているので、間をとって500文字/1分としましょうか。
文字数を500で割れば読了時間を示せますね。
1,000文字のページなら2分。
1,500文字のページなら3分。
意外と短いですよね?読んでみようかなという気になります。
ただし、5,000文字以上などの情報が多いページに読了時間を記載するのはNG。
この記事は約17分で読めます
と言われたら「あ、無理だわ」と逃げられてしまいます。
読了時間の記載がプラスに働くのは、せいぜい4分まで(2000文字)の場合と思います。
ひとつの本文は400文字以内にし、小見出しを付けてわける
スマホファーストで考えると、長文自体がNGなのですが、情報を盛り込むと1ページあたりの文字数が2,000や3,000になるのはよくあることです。
その場合は、見た目を工夫します。
一つの文章の塊は400文字を超えないようにし、主旨ごとにわけて見出しを付けます。
見出しの数が増えそうなら、目次を用意してページ内ジャンプさせます。
僕の感覚的にですが、見出しが8個を超えるなら目次はあった方が親切だと思います。
ページが長くなりそうな場合は、途中で写真を差し挟む
本文をわけて小見出しを挟んでも、それでも文字だけでは離脱率が上がります。
ページが長い場合は、適宜、写真を挟みます。
この写真は、解説を目的とした、内容に則したものであるのが望ましいのです。しかし、都合良く写真が用意できない場合もありますよね。そんな場合は、イメージ写真でもかまいません。
PCサイトなら、だいたい2スクロールに1回くらいの割合で写真を入れるのが理想だと僕は思っています。
『現場のプロがやさしく書いたWebサイトの分析・改善の教科書』や『いちばんやさしい Googleアナリティクス 入門教室』という本を著している小川卓さんという有名なウェブアナリストが、こんなことをおっしゃっています。
画像は「セーブポイント」見出しは「ロードポイント」
曰く、画像はRPGで言うところのセーブポイントで、文章を読んで疲れた頭を休めるために必要な場所。見出しは「次のミッションはこれだな!さあ読むぞ!」と気合いを入れるためのロードポイント。適切な場所にこれを設けて、メリハリをつけるのがよいそうです。
それでは、熱血野郎でした〜!