ちゃんとしたコンテンツを作るのが上位化させるための王道です。そのために必要な唯一のことは、みんなが知らないことを書くこと。知らないことについて書くためには、取材をすることです。誰にでもできる簡単な方法でも、同業他社と差別化できます。
上位化されるコンテンツとは、役に立つ情報のこと
SEOテクニックはあくまでも良質な情報があっての話。それがなければSEO知識なんてクソの役にも立ちません。
Googleのしたいことはひとつだけ。検索ユーザーの役に立つ情報を上位表示させること。
書くことがないなら、ブログなんてやめちまえという話(「SEOのプロに勝てるコンテンツの作り方」)で、人の役に立つ情報の作り方は二つあると書きました。
1 自分しか知らないことを書く
2 情報を整理して考えをまとめる
1の「自分しか知らないこと」とは、一次ソースに基づいた情報です。どの業界にも必ず業界知識があるのだから、それを売ればいいって書きました。
2の「整理してまとめる」は、はっきり言えば1ができない時の逃げです。できるだけ1で勝負した方が効率がいい。
そこで、1の方法をもう少し継続させるためのコツを今回は書きます。
知らないことは書けない。じゃあ、知ってる人に聞けばいい
Webでコンテンツを作る時に困るのは、ネタです。
知らないことは書けないし、検索知識で得た話はパクリないし二番煎じにすぎない。僕が検索でサクッとたどり着ける情報は、ほかのユーザーだってたどり着けるのだから、そんなもの書き直したって情報価値は低いにきまってる。
それなら、調べて聞けばいい。
方法はアナログ。理由は、他の人がやらないから。
取材(調べる。聞く)して書く。こんなのメディアでは当たり前のことですが、Webは個人商店や素人ライターが検索のみで記事を書いている例がほとんど。取材して書くってこと自体を知りません。
Google検索しても見るのはせいぜい検索結果一覧の2ページくらいまで。時短で記事を書くことを重視されているので、サクッと出てこない時点で、みんな諦めるんです。だから似たり寄ったりのぬるい内容になる。効果が出ない。
大げさに考えなくても大丈夫。取材の仕方
これ、ほんとは書きたくない話です。
プロ以外はみんなやっていないので、ほんのちょっとの努力で差を付けられます。少なくとも、有象無象の素人の中では断然上にいけます。
営利目的の一個人が取材を申し込んでも、大抵は断られます。協力する旨味がないからです。だからメディアってのは強いんですよね。伝播力が旨味になるから、取材を受け入れてもらいやすい。
では個人では何もできないかというと、そんなことはありません。
問合せ一本するだけでも十分
書きたいことについてわからないことがあったら、問合せましょう。問合せフォームは回答に時間がかかることがほとんどなので、僕は電話しちゃいます。
たとえば、「この助成金についてわかりやすく説明できたら購入を後押しできるのに、どうもわからないな〜」という疑問があるとします。
「詳しくはお住まいの地域の役所に問い合わせましょう」と逃げてもいいですが、役所に電話一本すれば、こっちの身元なんか問わず正しい回答をくれるんです。その一手間をやるかどうか。拍子抜けしちゃうくらい簡単でしょ?
役所や省庁は、国民からの問合せに回答することも業務のひとつなので、非常に丁寧な対応をしてくれます。調べて電話を折り返してくれることだってある。それなのに、多くの書き手がこれすらやりません。
相手が民間の場合は?
相手のお仕事の迷惑にならない程度の質問なら、一消費者を名乗って質問したってかまわないと思います。
同業他社のビジネスについて根掘り葉掘り聞くのは道義上よくないですが、無関係な業界なら少しくらいいいでしょ。ほんとにいつか、僕が顧客になる可能性だってないわけじゃないし。
データは一次ソースまで追う
論文、研究レポート、省庁発表の調査結果、法改正などをネタにする場合は、誰かが引用したものを引用するのはやめましょう。必ず一次ソースのありかと発表団体の信頼度、データの解釈が妥当かを自分で確認しましょう。
ネットの記事なんていいかげんなので、引用時に誰かが間違え、それが延々とコピペされていることがあります。ネットであたれるものなら、一次ソースまで自分で追いましょう。
データを自分でちゃんと見ると、別の解釈の仕方ができたり、別の箇所を抜き出せたりもします。
「アメリカでの実験によると、Aを一定期間与えたラットの98%が寿命前に病死した」というデータを元に、Aを否定してBという食材の健康食品を売る会社があるとしますね。この会社のサイトをソースに、いろんな会社が真似をします。
ところが、よく読むと「ラットが与えられたAという食品はラットの体重と同量だ。食品が何だったとしても、体重と同量を食わされたら誰でも死ぬだろ」とか「AとBで二重盲検の対照実験をやってないのに、こんなデータに信憑性あるかよ」みたいなことが見えたりします。
その理解に基づいて書いたものは、他のサイトにはない情報になります。
調べてわからなかったとしても、書きようがある!
もし、調べた結果回答が得られなかったとしても、それ自体が情報になります。
昔、『週刊読売ウィークリー』(現在は廃刊)の記者にスキャンダルの取材の仕方を聞いたことがあります。
回答してくれなさそうな取材対象者には「答えないなら、ノーコメントって書きますよ」と言うんだそうです。「ノーコメントであること」自体が情報だからです。
そのマイナスを検討する政治家や芸能人なら、席を設けてくれるのだと。
まあ、脅しですよね……。週刊誌って怖い!
「メーカーに聞いたが、担当者も不明と言っていた」
「戦前の情報なので資料を紛失しており、調べがつかないとのこと」
それについて知りたいと思っている人は、これを見て「問い合わせても無駄なんだな」ってことがわかります。十分役に立つ情報ですよね。
書いてアクセスを集めたいと思っている方は、ぜひやってみてください!