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ぐるなびなどグルメサイトの集客力はどれくらい?登録すべきなの?

飲食店を経営するなら、ぐるなびや食べログなどのグルメサイトは必須のように言われていますが、結論から言うと業種によると思います。僕の経験上では、とても効果がありましたが、必要ないんじゃないかと思う業種もあります。それぞれの料金や特徴、向いている業種とそうでない業種をまとめます。

ぐるなび、食べログ、ホットペッパーグルメの料金と契約内容
(途中解約についても調べました)

有名なグルメサイトと言えば、ぐるなび、食べログ、ホットペッパーグルメの3つ。それぞれの特徴や利用料を見てみましょう。

ぐるなび

ぐるなびは中年層に強いグルメサイトで、サービスを利用すると楽天スーパーポイントやdポイントに交換できる「ぐるなびポイント」を貯められます。プランは3種類。基本情報やPRの掲載だけなら無料です。

【料金】
エントリー会員プラン:無料
ビギナー会員プラン:月額10,000円(税別)
販促正会員プラン:月額50,000円(税別)
【契約期間と解約について】
一年契約。
半年未満の解約の場合は違約金が発生(半年分ぶんの掲載料の残りを支払う)。
解約は一か月前に申し出る必要がある。半年以降の解約の場合は、いつ解約しても月単位で清算して解約できる。
店舗向けの掲載案内ページ

食べログ

食べログのターゲットは、中高年と若年層。ぐるなびとホットペッパーの間という感じです。
5段階で評価を付けられるのが大きな特徴で、口コミの投稿や店舗登録によってTポイントを貯めることもできます。プランは4種類あり、月額に加えて従量料金(ネット予約来店人数に応じて加算される料金)がかかります。

【料金】
ライトプランS:月額10,000円(税別)+従量料金
ベーシックプランS:月額25,000円(税別)+従量料金
プレミアム5プランS:月額50,000円(税別)+従量料金
プレミアム10プランS:月額100,000円(税別)+従量料金
【契約期間と解約について】
半年契約または一年契約(料金は同じ。一年契約するメリットはない)
途中解約はできない(半年契約の場合、半年分の料金の残りを支払ったとしてもよほど事情がない限り掲載が続く)
途中でプラン変更できない(上のプランに変更することはできるが、プランを下げるのは不可。下のプランに変更したい場合は更新月に申請する)。
店舗向けの掲載案内ページ

ホットペッパーグルメ

ホットペッパーグルメは若い人がターゲットです。ネット予約をすると、Pontaポイントを貯めてお食事券などに交換することができます。プランは5種類あり、料金が高いプランを選ぶほどページの上位に表示されます。
ホットペッパーグルメの店舗向けページには、料金が書いてありません。
地域、業種、席数によって掲載料が違うからです。問い合わせないと料金は出ません。
地域はものすごく細かい区分けがされていて、問い合わせると「駅の何口側ですか?」まで聞かれます。調べた結果を以下に掲載します。

【料金】
無料登録:無料

・「東京都豊島区、池袋駅東口/40席未満のカフェ」で問い合わせた料金例
プランB:問い合わせ中です。お待ちください!
プランA:問い合わせ中です。お待ちください!
プランSS:問い合わせ中です。お待ちください!
プランSSP:問い合わせ中です。お待ちください!
店舗向けの掲載案内ページ

グルメサイトの効果はあるのか。向いている業種、向いていない業種

グルメサイトを予約システムととらえず大手メディアだととらえるなら、「掲載しているだけで宣伝効果があるだろう」という見方もできるのですが、それは楽観的にすぎると思います。
測定できない広告効果について語ることはできないので、ここでは予約がとれるかどうかだけに絞った話をします。

僕は昔、都内で居酒屋チェーンで店長として働いていました。そのときは、予約の8割はグルメサイトからの流入でした。ちゃんと元は取れるし、費用対効果は高いなと実感していました。

予約の残り2割はGoogleマップや公式サイトからの問い合わせ、そしてリピーターでした。割合としては決して大きくはないので、グルメサイトで予約が取れるのなら、公式サイトやブログに力を入れるのは効率が悪いといえそうです。
まず優先するべきは、グルメサイトの登録と無料で店舗をPRできるGoogleマイビジネス。この2つだけでも飲食店はやれるのではないでしょうか。
ただし、これは業種によります。
居酒屋の場合は、予約のニーズが高いんです。接待、デート、宴会を目的にしているお客さんが多いためです。どれも、行ってみて入れませんでしたじゃ話になりません。これが、ランチメインのカレー屋さんとか、テイクアウト専門のサンドイッチ屋さんだったら、全然話は違ってくるでしょう。

グルメサイトを積極的に使った方がいいお店

居酒屋、レストラン、料亭、バー、仕出し、クラブなど。
「夜のお店」「高級店」「大人数の客に対応する店」です。


グルメサイトはあまり期待しない方がいいお店

ファーストフード、テイクアウト専門店など。
「昼がメイン」「カジュアル」「少人数の客数に対応する店」です。

グルメサイトのデメリット

グルメサイトにはデメリットもあります。あまり予約を重視しない業種で、下に挙げたデメリットが看過できない人は、高い利用料に苦しみながら掲載することはないんじゃないかと。

公式サイトが検索順位で負ける

グルメサイトはドメインが異常に強いため、多くの場合は公式サイトよりも上位表示されてしまいます。店舗名で検索してくれる人がいたときに、公式サイトがトップに表示されないのはやや不利だといえるかもしれません。

グルメサイトが嫌いな人もいる

グルメサイトは見にくいから嫌いだという人は一定数います。「公式サイトが見たいのに、ぐるなびしかヒットしないんですけど!」って文句言われたことあります。公式サイトは持っていたんだけど……。やっぱりドメインが強すぎる。

予約システムが意外としょぼい

実はグルメサイトはオンラインで一発予約することができません。仮予約をした後に店から連絡があって初めて予約が確定します。でも、お客さんはオンラインで予約できたと思ってますから、場合によっては「予約をした/してない」でトラブルが起きることがあります。

固定費が発生する

公式サイトなら必要なのは初期投資と保守費用のみですが、グルメサイトはずーっと掲載料がかかります。ちなみに、僕が働いていた居酒屋での毎月の宣伝費は最終的に30万円でしたが、チェーン店だったし売上げが安定していたから使えたお金です。個人経営の店だとなかなか厳しいのではないでしょうか。

途中で解約できない(月額だけど月契約ではない)

試しに一ヶ月使って効果がなければ解約できればいいのですが、途中解約ができないサービスばかりです。サイトには月額料金が掲載されていますが、契約は月単位じゃないので解約しても月単位で清算できません
掲載案内のページを見ましたが、どの会社もこれを明らかにしてません(電話して調べました)。
ぐるなびと食べログは、実質半年ぶんの料金が発生すると覚えておきましょう。

予約にどこまで重きを置くかで、試すべきかどうかを考えてみましょう。
以上、熱血野郎でした!



※掲載している情報は、すべて2019年5月時点のものです。料金体系や契約内容が変わる可能性があるので、詳しくは各社に問い合わせてください。
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