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安いは正義か?ランチパスポートの効果を検証してみた

ランチパスポートのメリットは、無料で掲載出来て、新規客獲得のチャンスがあること。しかし、リピーターを掴みにくい&今までの常連客が離れる可能性がある、というデメリットも……。毒にも薬にもなり得るランチパスポート。大切なのは、あなたのお店との相性です!

いつだって商売は、集客の悩みが付きません

飲食店経営者のみなさ~ん!!儲かっていますか~!?
……元気な返事が聞こえるかはさておき、利益を出すために必要なのは集客。

僕もカフェ経営していた時には、あれこれ頑張りましたよ。
店前の看板をかわいく&目立つようにしたり、SNSの更新をマメにしたり、新メニューの開発をしたり、貸し切りプランを始めたり。
色々やったからって、すぐにお客さんが来てくれるわけではありません。
やってみて、継続して、やっと一人二人来てくれて、そこからリピーターになってくれて……。
結果が目に見えるまでが、一番辛かったです。

今、この集客の救世主と言えるのが、「ランチパスポート」。
みなさんご存知ですか?

毒か薬か…集客の「劇薬」、ランチパスポート

ランチパスポートとは、高知市にある出版社、「ほっとこうち」が刊行する、グルメガイド本のこと。
これを掲載店舗に持参すれば、通常700円以上のランチメニューを、500円(税込・税別あり)で食べることが出来ます。
ランチタイム以外のクーポンも、いくつか掲載されているらしいです。

え?
そんなの、ホットペッパーとかと変わらないって?
いいえ、そういったフリーペーパーとは、決定的な違いがあります。
それは、「掲載料が一切かからないこと」
本に載せるのはタダ。来てくれたお客さんに割引すればいいだけ。

かつて経営していたカフェと、同じ町内にあった定食屋さんも、この前掲載していました。
「ぶっちゃけどうだったんですか?」と聞いてみたら、
「お客さんも売り上げも昨年比で増えたよ!」と嬉しい返答!

「よーし、じゃあうちも……」
と、意気込むのはちょっと待ったー!
ランチパスポートって、結構諸刃の剣。毒にも薬にもなり得ます。

新規客か常連客か。選ぶのはあなた次第

ランチパスポートに掲載するメリットは、「広告費が無料で、新規顧客の獲得が可能」な点。
これは大いに活用するべきです。

しかし、デメリットにも目を向けなければなりません。
第一に、「リピート客をつかみにくい点」。
ランチパスポートのユーザー心理は、「安くランチが食べられる場所」。
一般的なグルメ雑誌とは違い、安さで訴えているので、お店そのものを求めていない点に気をつけましょう。

第二に、「今までの常連客が離れてしまう危険性」。
ランチパスポートの名の通り、ユーザーの多くは12時~2時を目指して来店します。
立地にもよりますが、この時間帯って近隣のサラリーマンやOLさんがメインの客層ですよね?
回転率もいい&安定した集客が望めるこの時間帯に、ランチパスポートを持ったお客様が来ると……

▼想定外の大勢の来店に対応しきれなくなる
▼標準価格で食べている常連客が、店を利用しなくなる
▼静かなお店だったのに、急に騒々しくなり、常連客が不快な思いをする

新しい顧客が掴めるわけでもなく、せっかく掴んだ常連客が離れてしまう……。
これでは本末転倒です。

ランチパスポートとお店の相性を見極めよう!

なんか、デメリットを強調してしまいましたが……
使うタイミングを間違わなければ、非常に有効な集客方法です。
・オープン直後で、とりあえず集客が欲しい!
・閑散期のため、売り上げを確保したい!
こんな時に利用するのがいいんじゃないでしょうか。

周りを見ていると、こういったお店もランチパスポートで成功している印象です。
・お店がちょっと見つけにくい場所にある
・メニュー数が多くて、回転の速い食堂系
・ランチパスポートに載せるのは、看板メニューではない、自身のある一品料理

目先の集客やちょっとの売り上げに、気を取られてはいけません。
継続した売り上げを立てるには、自分のお店のファンを作ること。
ランチパスポートを上手に利用して、新規顧客の開拓を目指しましょう!

以上、熱血野郎でした~。

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