クリック単価とは出稿した広告1クリックにかかる費用のことですが、
リスティング広告のクリック単価の妥当な金額はいくらくらいなのでしょうか。ここではクリック単価を決める要素、リスティング広告予算の計算方法などをご紹介します。
リスティング広告のクリック単価とは
リスティング広告を出稿して成果を出すためにはさまざまな要素がありますが、広告費に直接関わってくる「クリック単価」は絶対に外せません。
クリック単価とは出稿した広告1クリックにかかる費用のことで、リスティング広告入札のオークション、広告掲載位置、見込み客の獲得数などに大きく影響するものです。
じゃ、妥当なクリック単価はいくらなの？ってことになりますが、キーワードによりクリック単価は1クリック数円～数千円と大きな幅があるんですよね。なぜこんなに差が出るのかを詳しく解説していきます。
クリック単価を決める5つの要素とは
リスティング広告のクリック単価を決める要素は次の5つがあります。
1.ジャンル
住宅を販売するために見込み客を獲得するコストと、小売店で見込み客を獲得では大きな差があります。不動産、小売店など業界やジャンルによりクリック単価も大きく変わります。
2.業種
同じ業種でもクリック単価は変わってきます。例えば不動産業界では、賃貸、売家、レンタルオフィス、貸別荘ではクリック単価が大きく変わります。
3.認知度
話題の商品やサービス、企業名で出稿する場合、広告に対するクリックが集まりやすくなります。認知度が低い会社は、出稿後のオークション時にクリック単価が高騰することが予想されます。
4.出稿時期
出稿する時期、季節、商品の新鮮度などによりクリック単価が変わります。例えば主に水着は夏、スノボアイテムは冬にクリック単価が高くなる傾向があります。
5.出稿媒体
Google広告とヤフープロモーション広告ではクリック単価が異なります。その理由はそれぞれのユーザー層や配信方法、配信する媒体が違うからです。
リスティング広告予算の計算方法とは
Google広告は「キーワードプランナー」、Yahoo!プロモーション広告は「キーワードアドバイスツール」からキーワードごとのクリック単価を確認できます。
では実際に計算例を出してみましょう。
広告予算：5万円
コンバージョン率：1％
クリック単価：100円
商品単価：3000円
「リスティング広告のコンバージョン率ってどのくらいがベストなのか？」はこちらから読めます。
広告予算が5万円、コンバージョン率を1％と考えると、月のクリック数は約500回。コンバージョン率が1%なので5人が見込み客になります。クリック単価を50円とすると、広告費は25,000円かかります。
広告費：クリック単価100円×クリック数500回 = 50,000円
商品単価5000円×5人 = 25,000円
広告を出稿した商品単価が3000円ですから、大赤字になりますね。その場合、出稿する商材を変えるのか、クリック単価を下げるのか、コンバージョン率を上げるのかを考えていかなければなりません。
単純に予算、コンバージョン率、クリック単価、商品単価を変えてみるとこんなこのような計算になります。
出稿する商材を5,000円にすれば⇒25,000円の売上
クリック単価を100円⇒50円にすると、広告費は25,000円
コンバージョン率を1％⇒3％ 15人×5000円 = 75,000円の売上
ただしこれは計算上の数字で、実際にはクリック単価を下げれば広告出稿場所が限られたり、入札ライバルによっては出稿できない場合もありますし、コンバージョン率を1％から3％にするのはすごく大変ですので、あまり現実的じゃありませんね。
ここでポイントなのはお宝ワードを探すこと。検索数が多くて、商品にピッタリなワードなのにクリック単価が安いというキーワードが、探せば意外とあるんです。この作業ってすごく面倒なんで避ける人が多いですけど、クリック単価を下げたり、コンバージョン率を上げるより、広告コストを下げられる可能性があるんですよ。ぜひ根気よく探してみてください。
「顧客をいくらで獲得したいのか」という目標数値を事前にしっかり決めて、出稿で得られたデータをもとに改善を繰り返していくのがリスティング広告。一回出稿して「あー、やっぱりダメかな」と撤退してしまうのはもったいないです。数ヶ月は頑張って運用してみてくださいね。
以上、熱血野郎でした～。