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LINEスタンプの審査基準とは?どんなゆるい絵でも審査が通るか実験してみました

LINEスタンプの審査基準を見てみると、絵や文字の意味についての規約が多く、絵の上手い下手について言及している部分はありません。絵心がなければヘタうまってジャンルもありですから、僕の絵でもいけるのか?と思い、僕のお気に入りのオリジナルキャラを審査に出してみました。

LINEスタンプの「リジェクト」=審査に落ちること

LINEスタンプは何でも即座に公開されるわけではありません。一つひとつ審査されており、ガイドライン違反とみなされるスタンプは「審査に落ちる」ってことがあります。審査に落とされることを「リジェクト」と言います。
審査基準は以下を参考にしてください。

●スタンプ審査ガイドライン(LINE公式)

けっこう審査基準は感覚的のようです

簡単に言えば、公序良俗に反するものがNGなんですが、あからさまなエロや犯罪を描いたものでなくても、微妙なものも一律ダメになりそうな審査項目が多いです。
たとえば、ガイドラインのこの部分。

1.2.会話、コミュニケーションに適していないもの
3.11.過度に不快、または粗野なもの
3.8.人や動物の殺傷、撃たれる、刺される、拷問などの現実的なイメージを描いたもの

この規約だと、バオバブの木を擬人化して「バブ~」と喋らせたら、「会話に適していない」かもしれない。
「ライオンがシマウマを襲っている絵」は暴力表現だけど、「カワセミが魚を捕っている涼やかな風景画」が暴力なのかは微妙。
なお、「人を殴っている絵」はNGだけれども、「自分を殴っている絵」ならいいという噂もあります。謎ですね。

このさじ加減は、審査を通っている販売中のスタンプから肌で感じるしかないのですが、既に発売されているスタンプがあるからと言って審査に通るわけではなさそうです。
たとえば、LINEスタンプで「うんこ」と検索すると304種のうんこがヒットしますが、過去にLINEのエライ人がインタビューで「うんこはNG」と明言しているからです。

 


NGのはずが、どうなってるんだ……?

ゲスい顔を描くのがウリの漫画家がスタンプを発売しようとしたら「顔がゲスすぎる」という理由で審査に落ちたという例もあるそうです。

スタンプの目的はコミュニケーションであるということを考えれば、「ほっこり系」が手堅いでしょう。

問われているのは絵の内容であり、絵のうまさではない

いろいろな事例を見ていると、リジェクトを食らうのは大抵の場合、絵の内容や意味。絵の品質が問われるケースは少ないようです。
「手描き/シュール/線画/幼児/ゆるい」などで検索すると、ゆるい絵のスタンプが多数審査をパスしております!

このあたりの猛者がライバルですね。
どこまでゆるいイラストで審査をパスできるのかチャレンジしてみたいと思います。

条件を決めて、ゆるい絵を描いてみた

LINEスタンプを見渡してみると共通項に気づきます。形而上のものはなく、すべて何かしら具現化するもの、イメージできるものが描かれているということです。
たまに、用途を限定した「線」とか「リボン」「三角定規」など図形に近いものもありますが、ほとんどが何かしらの「物」です。
そこで、極限まで少ない線で描くことができて、認識できる物を描くことにしました。
人がもっとも認識できるシンプルな図形は丸。意味のある図形は顔と言われています。

しかし、これではオリジナリティがないので、似たデザインが既に存在していると審査に通らない可能性があります。

そこで条件を以下にしてみました。

・必要最小限の線で描く
・オリジナリティのある人の顔
・ほっこり系

以上の緻密な計算によってできたものがこれです!

 


ニコニコ泥君と名付けます。

これなら、もっとも認識されやすいシンプルな形状かつ、個性を認識できる(あたまがふにゃふにゃで、顔の具が下の方に寄ってるところ)。
これを基調にバリエーションを作って申請に出してみたいと思います!通るかな?

次回に続く……。
「LINEスタンプの申請手順」

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