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うざいターゲティング広告が下火になるかもしれない話

すっかり主流となったターゲティング広告ですが、閲覧履歴を利用した広告表示を「うざい!」と感じる人は少なくありません。日本でもついにクッキー情報に対する規制強化の波が訪れています。個人情報がどこから漏れるかわからないインターネット時代。ターゲティング広告が下火になりつつある理由を解説します。

クッキーを使ったターゲティング広告が世界的に下火になってきている

ユーザーの閲覧行動を元に、関連した広告を表示することができるターゲティング広告。
勝手にクッキーを使うのは当たり前になってしまった感がありますが、その取り扱いについては賛否両論です。
日経新聞でも相次いでクッキーによる個人情報収集、利用の規制についてニュースに取り上げています。

特に問題となるのは、クッキーを利用し集めた個人情報を外部に提供するケース
使ったこともない知らない会社に、知らない間に趣味嗜好、興味などが提供されているのはちょっと怖いですよね。就活サイトから提供されたクッキー情報を元に、企業が内定辞退率を提供していた問題は大きく取り上げられましたね。

これも影響してか、個人情報保護委員会では、「取得したクッキー情報を第三者に提供する」場合は当事者の同意を取ることの義務付けを検討しています。
単純な情報提供に対する同意ではなく、「こんな業種の会社に、こんなことに使うために情報提供するよ!」と目的を明確に伝えた上で合意が必要になる可能性があります。

現状では、日本のクッキー規制は緩いですが、世界的にはクッキーの規制はどんどん強化されていて、こういった背景からターゲティング広告の世界市場は、今後は伸び率が鈍ると言われています
行動履歴というパーソナリティを考えれば自然の流れ、いやむしろ遅いのかもしれません。

ターゲティング広告が持つマイナスイメージ

ターゲティング広告についてあまりいいイメージを持たない人が多い、というのは知られていると思います。なんというか追いかけられている感が強いんですよね。
そんなに興味なく検索したものでも、関係ないサイトを見ているときにいつまでも広告として関連商品が表示される……。「軽い気持ちで調べただけなのにしつこいな」と思いません?
あまり知られたくない検索内容だと(何を検索してるんでしょう……)、いきなりどどーんと関連する広告が出ると気まずいこともあります、正直。

クッキーは住所や電話番号とはまた違った個人情報ですから、それを元に追いかけられると、強い不快感を持つんですよね。広告としては諸刃の剣だと思います。
ターゲティング広告を多用していると、こういったマイナスイメージがつき、不誠実な会社と認識されてしまうかもしれません。

ウェブ広告も基本に返って考える時

Web広告は、従来の新聞やテレビの広告とは違って効果が如実にわかるので、暴走ぎみな広告がたくさん生まれました。
たとえば、スマホの親指位置にバナーを置いたり、画面中央にバナーをフロートさせたりといった誤タップを誘う手法。強制的に動画を流す手法。強制的にウィンドウを開かせる手法など。
たぶん、代理店や制作会社は嬉々として「何万PV稼ぎました!」なんてクライアントに報告してたんでしょう。
本当に大事なのは結果であるコンバージョン、そして長く生き残るためのブランドなのに……。

さすがに上記の手法は減りつつありますが、ユーザーの不快感を無視したこれらの広告が、果たして本当に効果を生んでいるのか?という本質に立ち返る時期に、やっと入ったのかもしれません。

どんな商売でもそうですが、ユーザー目線であることは超大事。広告でも同じです。
今ターゲティング広告に頼りきりのあなた!今後は別の広告を探してくべきかもしれません。

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