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嫌われない広告? ゆらゆら動く、額縁サイズの歩く看板。これなーんだ?

この写真のづぼらやの看板は偶然なんですがミスリード(笑)。答えは、紙袋です。お店で買いものをしてくれたお客様が、紙袋を持って歩くことそのものに宣伝効果があります。それを踏まえると、デザインも色々工夫したくなりませんか?

広告が嫌われる時代。押しつけても買ってはくれない

広告さえ打てば認知され、認知さえされれば買ってもらえるという時代はとうに過去のもの。
リワード広告や、動画再生を交換条件にマンガの閲覧やゲームができるアプリなどによって、広告を見ること自体が価値化されたためです。

対価が約束されているなら「広告を我慢」できますが、そうでない場合の広告への嫌悪感はますます強まってたと言ってもいいでしょう。

買いものは投票行為。ファンであることを公言する

コンテンツとセットになっている媒体の広告は、コンテンツを広告が邪魔するため特に嫌われやすいです。そこで広告業界が目を付けたのが、口コミ操作とステルスマーケティングです。

手口がミエミエでこれも嫌悪感を持つ人が増えてしまいましたが、自然発生的な口コミは本来最強の販促ツールです。
なぜなら、買いものをすることはその企業を応援する投票行為でもあるからです。

選択肢が山ほどあるなかで、人はなぜ特定の商品を選ぶのか。
値段、デザイン、付加価値など色々な要素がありますが、近年注目されているのは「共感」です。

公式Twitterの中の人が面白いから買う。フェアトレードのコーヒー豆だから買う。オーガニックコットンだから買う。働きやすい会社ランキングの会社だから買う。その商品を選ぶことで、自分のスタンスを表明できるから買うのです。

「推しをセンターにするために握手券付きCDを買う」というのは、その最たるものかもしれません。音源が欲しいならCDは1枚でいいし、いまどきCDである必要すらないのですから。

「その商品を実際に買っている人がいる」という事実を視覚化できたら、広告っぽい押しつけもないし説得力がありますよね。

紙袋は、無料で街中に広告が出せる大事なツール

そろそろ結論ですが、それが紙袋というわけです。広告は複数回ターゲットにリーチして初めて効果を発揮すると言われています。テレビCMで「買って下さい」と一回言われて「はい。明日買いに行きます」と買った経験はありますか?あまりないはずです。

紙袋は、強烈な印象は残しませんが、ごく自然に繰り返し人の目に触れさせることができます。実店舗を宣伝するなら、ある程度広告範囲が狭められるのは逆に効率がよい方法です。

新宿にユニクロとビックカメラのコラボ店が登場した直後、新宿周辺には白地に赤い文字が並ぶ「ビックロ」の袋を持った人がたくさん歩いていました。あれは、強烈な印象を残しつつ繰り返し目にさせるすごい袋でした……。

大企業もショッピングバッグの広告効果は、もちろん意識的に使っています。

声のでかさではなく、センスで勝負!

ただし、先に挙げた「ビックロ」の袋はあまりにハデすぎて、賛否両論だったようです。
何を邪魔してるわけではなくても、うるさい人は普通に目障りですからね。

それを持たされているお客様のことも考えて、あまりキツイデザインにせず、センスで印象に残ることができれば最高ではないでしょうか。そのために、「あえてロゴを入れない」というデザイン手法もあります。

紙袋のデザインはけっこう奥が深いので、色々なお店の紙袋を見るとイメージがわきますよ!

ここのページに、紙袋の事例が数百枚あります。ぜひご覧ください!

以上、熱血野郎でした~。

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