企業の理念やイメージをロゴに反映したら、一緒にモチーフも作ると便利ですよ!モチーフがあると、さまざまな制作物に展開しやすく、ブランドの統一感を持たせるのがたやすくなります。制作物ごとのデザインのお悩みもすっきり解決!参考になる事例も紹介していきます!
ロゴマークとモチーフの違い
ロゴマークは会社のシンボル、モチーフは形を形成する要素を指します。ロゴマークがメインなら、モチーフはサブって考えがいいかもしれません。
モチーフには、ビジュアルアイデンティティをサポートする役割があります。
モチーフを持つことのメリットと展開例
モチーフを持つと、連続させれば「柄(パターン)」のように扱うことができるため、紙袋や包装紙、封筒やパンフレットにも同じデザインを使うことができます。単純ですが、人の目は1つのものを単体で見るより、連続したものを面で見た時の方が印象に残ります。
柄にすると面を埋めることができるのでデザイン的にも汎用性が高いです。
メリット
・共通デザインとして使用できるため便利
・様々なツールに利用できる(利用しやすい)
・繰り返し利用できるため、認知度が上がる
・単純なパターンであれば色を変更するだけで、属性を変えられる
・イメージが統一できる
・ブランディングを確立できる
様々な展開例
企業やブランドが持つアイデンティティやイメージをモチーフ化している事例
ロゴは単体で使う物として制作されているため、パターン(連続)化するとクドくなりがち。ミニマムデザインが流行っている昨今、ロゴ+カラーのシンプルなデザインが目立ちますが、ロゴ以外にもモチーフを使ってデザインしているブランドはたくさんあります。
誰もが見たことのあるあのブランドも、モチーフをうまく使っていますね。
カルピス
水玉模様自体はありふれたものですが、ロゴと組み合わせることでカルピスのカスピスらしいビジュアルが作られていますよね。
隙間の開き方が独特なこの水玉は、天の川をイメージしてデザインされているんだそう!
単純に見えるけど奥が深い。
ポール・スミス
カラフルなマルチストライプが印象的なポールスミス。
このストライプは、靴下のデザインが元になっています。独創的なデザインが人気を博したことで、このストライプがブランドの顔となって他の商品にも使われるようになったんだとか。
このストライプが裏地にちらっと見えるだけでもポール・スミスであることが認識されるので、イメージは確立されていますね!
三越、高島屋、伊勢丹
モチーフをパターン化したデザインが印象的なデパートの紙袋。左から、三越、高島屋、伊勢丹です。
三越と伊勢丹の紙袋は、数年前にリニューアルされたことが話題になりました。
ぱっと見ただけでどこのデパートか分かります。いずれの紙袋も、でかでかとロゴが入っていなくても認識できる。
柄ってやっぱりそれくらい強烈な刷り込み力があるのかもしれないという事例です。
六花亭
僕が大好きな北海道土産、「マルセイバターサンド」を作っている会社です。ちょっと竹久夢二感漂う明治モダンな花のモチーフが、ランダムに配置されています。レトロな感じがガーリーすぎず、かわいいですね!もはや六花亭のロゴよりも、この花柄の方が有名ではないでしょうか。
お菓子の包装だけではなく、クッションやノートなど様々なオリジナルアイテムに利用されています。
モチーフを積極的に取り入れて印象付けよう!
どの企業やブランドのカラーが思いっきり前面に出ています。
ロゴだけでももちろん印象に残すことは可能ですが、モチーフを活用することで、より強烈な印象付けが可能なんです。さまざまな商品や販促物を作る時に、このモチーフさえ基調にしておけば、統一感を持たせることができるので、制作物ごとに得意とする制作会社に頼んでもばらつきが出ません。
販促物に関わらない一般的な企業の場合でも、ホームページ、名刺、パンフレット、封筒などに同じモチーフが使われているだけで、なんだか特別な高級感も出ますよ!