タクシー広告はややローカルなイメージがあり、ネット広告ほど普及していませんでした。しかし現在各タクシー会社が設置を急速に進めているデジタルサイネージ(液晶モニター動画広告)の登場で、そのイメージがガラリと変わることに。注目は成約率の高さにあります。
タクシー乗車時に広告を見ている人は全体の80%!
タクシーに関する意識調査によると、タクシー乗車時に広告を見ている人が全体の約80%にのぼることがわかったそうです。
参考資料:マクロミル・翔泳社 タクシーに関する意識調査
https://amp.review/2019/05/28/taxi_ad/
正直、この数字の高さにビックリしました。タクシーの中でもスマホをいじっている人ばっかりだと思ったましたからね。特に見入ってしまう広告は「液晶モニターの動画広告」だそうですよ。
↓液晶モニターの動画広告。タクシーに乗車したときに目にしたことがあるのではないでしょうか。
画像出典:https://ads.tokyo-prime.jp
タクシーの液晶モニター動画広告は、乗客が乗車すると自動で広告が再生されます。再生される広告はタクシー会社により異なりますが、各地域のローカル広告の他「タクシー乗務員募集」、「求人サイト」、「薄毛対策・育毛剤」、「ダイエット・痩身」、「歯列矯正・インプラント」など多彩なジャンルに及びます。PCやスマホで表示されるGoogle広告や、Yahoo!リスティング広告とほぼ変わらない感じですよね。
タクシー広告を見た人の成約率は約10%!
次に興味深いのが、タクシー広告を見た後にどんなアクションを起こしたのかということですよね。この結果がまたまたドエライことになってます!
画像出典:https://amp.review/2019/05/28/taxi_ad/
タクシー乗車中にサイトへアクセスした人は全体の約60%、チラシを持ち帰った人も同数いるんですよ。降車後にも広告への興味、関心は続いていて、サイトにアクセス、口コミを検索した人の割合もかなり高いんです。
中でも「実際に購入、サービスを利用した」という人の割合に注目してみてください。タクシー広告を見た人全体の約10%という数値ですよ。他の広告媒体と成約率を比較してみますね。
ポスティング ⇒ 約0.03%~0.1%
参照記事:
https://ino-ue.jp/pr_magazine/analysis/131/
リスティング広告 ⇒ 一般ワードの場合は約1%、指定ワードで約8~10%
参照記事:
https://ino-ue.jp/pr_magazine/analysis/119/
このデータから、いかにタクシー広告の成約率が高いのかがわかりますよね。ターゲットをゴリゴリに絞り込んだリスティング広告でも8~10%の成約率です。タクシーは不特定多数の人が利用しますし、乗客ごとに広告が変わるわけではないので、広告配信時にターゲティングが不可能と考えれば、タクシー広告の訴求力がどれだけあるのか。これは使わない手はないですよね。
つまりタクシー広告は効果が十分期待できる!といえます(キリッ)。
なぜタクシー広告は効果があるのか
ではなぜタクシー広告はこんなに効果があるのでしょうか。それはタクシー特有の空間、高所得ターゲット層がキーポイントになるからなんですよ。
1.乗車中ほぼ強制的に広告に接触させられる
タクシーは周囲の目が気にならない閉ざされた空間です。その中で一定時間広告に接触させることが可能なことから、「サイトにアクセス」、「口コミを検索」、「購入、申込み」などのアクションを起こさせやすくなります。電車やバスのようにスマホを横からのぞかれたり、チラ見されることもありませんからね。
2.ターゲットや出稿広告を絞り込みやすい
タクシーを利用する乗客は所得が高い傾向にあります。ターゲットが経営者、管理職、男女会社員、家計に余裕があるシニア層などが中心となると考えれば、出稿する広告の絞り込みが可能になるというわけです。
いくつか例を考えてみました。
経営者層:ゴルフ会員権の広告
管理職:社員教育セミナーの広告
会社員:転職サイト、求人情報の広告
シニア層:健康食品の広告、インプラントなど歯科医院の広告
主婦層:食材配達サービスの広告
3.訴求人数が多い
東京都のタクシー1台あたりの月間平均乗車人数は約33人といわれています。都内を走るタクシーは5万台以上。広告タイプや予算にもよりますが1ヶ月で数万人以上に訴求が可能ですよ。
タクシー広告を上手に利用してみよう!
タクシー広告ってマイナーなイメージがありましたが、今回の調査で印象がガラッと変わりました。タクシー広告の種類によって費用がピンきりになりますが、これだけの効果が期待できますからね。ある程度のターゲティングができていれば、試しに出稿してみてもいいと思いますよ。リスティング広告やポスティング、SNS広告しかやってなかった経営者さんも再注目してみてください。
以上、熱血野郎でした~。
タクシー、バス、車のラッピング広告についてはこちらの記事もご覧ください。
⇒https://ino-ue.jp/pr_magazine/analysis/197/