MENU

新聞&雑誌の広告料金相場とは

雑誌や新聞広告のメリットは、読者層を狙った広告を打ち出しやすいこと。しかし、紙媒体の広告は高価でデメリットも多いのが特徴。どんな場合に紙媒体を使うとよいのか、その場合の相場価格はいくらかを説明します。

雑誌広告の料金相場は、高い!

『Vogue』、『GQ』、『Forbes』などの人気雑誌を刊行するプレジデント社の一回の広告掲載料金は以下の通りです。

黒白全頁:1,260,000円
黒白2/1頁:700,000円
2色全頁:1,430,000円
4色全頁:1,900,000円
2色見開き:2,780,000円
4色見開き:3,690,000円

めちゃくちゃ高いですね。

まあプレジデント社が高いだけなのかもしれないので、部数が少ない専門誌も見てみましょう。アウトドア雑誌の4C1Pのお値段を比較します。広告代理店が開示している料金です。

BE-PAL:1,000,000円
ランドネ:1,000,000円
山と渓谷:750,000円
ワンダーフォーゲル:580,000円

めちゃくちゃ高いですね。

ただし、これはあくまでも定価です。大抵の場合、雑誌広告料金はディスカウントされます(言っちゃった〜)。雑誌って最初に「このページは編集ページ、このページは広告」って決めてから、その枠を埋めるために営業マンが奔走するって流れなんです。だから、広告がとれないとページが飛んじゃう(編集がかさ増しすれば何とかできるけど、そう簡単でもない)。だから、ちょっとお付き合いがあると値下げしてくれます。これほんと。

ディスカウントにも限度があるので、まあ100万円が50万円にはならないんですけどね。やっぱり、高いのは覚悟しないといけない

新聞広告の料金相場は、もっと高い!

続いて、朝日新聞全国版の一回の広告掲載費は以下の通りです。

2段1/2(190×66) 3,305,000円
5段1/2(190×170)   8,626,500円
全5段(382×170) 15,355,000円
全15段:1ページ(382×514)   39,855,000円

笑うしかないほど高いです。全段広告は約4,000万円。誰が払うんだよ。

客単価いくらならペイできるんでしょうか。ベンツを10台以上売らないと無理ですね。

紙媒体の広告料金は、基本的に発行部数と比例して高額になっていきます。だから全国紙だと高いです。新聞の中でも、朝日と読売は特に高いです

新聞も雑誌と一緒で空白が許されない。しかも、より短時間で印刷しなければならないから、原稿が飛ぶ系のアクシデントがある。そんな時、破格で広告枠が投げ売りされることはあるようです。

地方新聞を専門にやっている広告代理店と仲良くなったら、「枠が余ってやばい。3万円でいいんでなんか原稿ください」みたいな連絡をもらったことがあるので。まあ稀な例で、公に売りに出されたりはしないけど……。

紙媒体ならではのデメリットあり

紙媒体の広告は、無視できないデメリットが4つあります。

1 原稿の修正が効かない

当たり前っちゃ当たり前ですが、紙媒体はお金払って印刷したら終わりです。Web広告なら、Aというキャッチコピーとビジュアルで効果がないとわかればBに切り替える、全然反響がなくてまずいとわかったら出稿を停止して費用を抑えることも可能。そもそも課金方法を選べるので、予算に合わせた広告を打つことができます。

2 一回の掲載料が高価なので、はずすと死ぬ

上記の通り、掲載料は高い。しかも効果の保証はない
大コケした場合には目も当てられません。

僕の感覚的にですが、紙媒体はWeb広告よりも、広告効果に対して無関心だなと思うあくまでも枠を売ってるのであって効果を売ってるわけではありません、クライアントのビジネスが成功しようと失敗しようと関知しませんという態度が顕著……。悪口じゃないですよ。純粋な感想です。

3 効果測定ができない

仮に紙媒体の効果があったとしても、本当にそこからコンバージョンしたのかどうかを調べる手立てが少ないです。「弊社を何でお知りになりましたか?」系のアンケートは、実際に購入いただいて個人情報を取得するところまでいかないと不可能。

割引券を付けたり特定媒体上だけでキャンペーンをやるなどすれば可能ですが、効果測定のために表現が制限されたりキャンペーン自体をやらなきゃいけないのって、なんか違うと思います。

4 ABテストができない

Web上だと当たり前にできるABテストが、紙媒体では不可能です。これが最も痛い点かもしれません。ぶっつけ本番の博打になっちゃいます。これが広告は水物と言われるゆえんですね。

雑誌への広告は、ニッチな専門誌がおすすめ

紙媒体の悪口ばっかり書くつもりはないです。使い方によっては効果はあると思います。

昔、奥さんが持ってきたリクルートの某結婚情報誌『ゼクシィ』を読んで驚いたんですが、ほとんど広告ページドレスに式場に指輪……記事本編もタイアップばっかり。まるで広告の冊子を読んでるようです。

ちなみに僕が読んでいるアウトドア雑誌も広告がポツポツ入っています。そして、「このランタンかっこいじゃん」なんて気づいたらその広告をじっくり見てたりもするんですよね。

雑誌広告の特徴はまさにこれ。広告が読者にとって知りたい情報の一部として機能することです。

よく考えたら、結婚式のトレンドが一ヶ月やそこらで変化するはずがありません。マナー本みたいな決定版が一冊あれば、一年は情報として機能するはずです。それなのにゼクシィが売れるのはなぜなのか?地域版が20種類もあって、さらに別冊も出るのはなぜか?

つまり、地域ごとの式場のブライダルフェアの開催日、コース料理の内容、ガーデンウエディングができるレストラン、そういう広告主発信の情報こそ、読者の知りたいことだからでしょう。

ただし、これは特定読者にアプローチできる専門誌に限られた話。雑誌媒体のいいところは読者をセグメントできることです。

どんなに部数が多くても、不特定多数のリーマンが読んでいる週刊マンガ誌とか、ニューズウィークみたいなニュース雑誌に広告を出しても、商品が特定ユーザーにしか刺さらないものなら、費用対効果が下がるのは目に見えています。

出版社の広告営業を受けると、やたら部数をアピールされますが、部数にまどわされてはいけません。どれだけニッチな読者と自分の商材がマッチするかが大事です。

新聞広告は、高所得の高齢者向けの商材がおすすめ

昔はどこの家庭でも職場でも新聞をとってるという状態でしたが、今は新聞読者もセグメントされています。新聞の読者は、高所得家庭&70代男性が読者の最多層です。
これらを考えると、それが合う商材かどうかを見極めるのが大事です。

新聞読者については新聞広告は効果ない?NO!狙うは高齢者&高収入者」にまとめました。そちらもご覧ください!

以上、熱血野郎でした~。

 

→このページを読んだ人が見ている記事「最強の販促ツール知ってる?」