良質な記事であればブログの本数は多ければ多いほど地層のように積み重なって、価値が出てきます。しかし、しょうもない記事ならいくらあっても枯れ木も山の賑わいとはなりません。本数よりも質を重視して、1本の記事に入魂!これをおすすめします。実体験を含んだ話です。
ブログに時間を割きすぎてない?消費する時間を計算してみる
ほとんどのブログは無料で使えて記事数も無制限です。書けば書くほどお得と言えます。SEO的にも記事数の多さは効果ありとされているので、沢山記事を書くことはよいことです。そのためか、「ブログ 本数」などの言葉で検索すると、
最低2,000文字の記事を年に100本書くことを目標にしましょう
と書いてあったりします。僕はこれ、全然間違いだとは言いませんが、何を書いたらよいかわからない初心者には、誤った道を示す言葉だと思います。
何より、現実的じゃありません。
やってみるとわかりますが、普通の人は2,000文字の記事を書くのに最低3時間はかかります。初心者ならもっとです。プロのライターで、1時間です(取材や下調べ時間を除いて、純粋に書くだけの作業で)。
本業が終わってヘトヘトになった後で、集客効果が未知数のブログのために3時間も残業するなんて、はっきり言って無駄です。
年に100本書くために必要な時間は300時間。一日8時間労働とするなら、年に37日をブログに当てることになります。ほとんど一ヶ月以上をブログに割く計算です。
ほかにやることあるでしょ!
家に帰って奥さんと一緒に夕飯を食べた方が、ずっと幸せですね。
量より質!「毎日ブログ」と「月に2本」で実験してみた
記事数の多さは、「情報が網羅されている可能性」を示唆するので、Google高評価の一要因とされていました。しかし、単純に量があれば情報が網羅されているわけではないというのは、バカでもわかりますよね。そして、Googleはバカではありません。
ゴミのような記事をいくら作成してもGoogleは騙されてくれません。近年、Googleはより「情報の質」を重視しているので、安易な量産はほとんど無意味です。
単純な比較はしにくいかもしれませんが、僕はこれ、実験しました。
毎日書いてもアクセス数が伸びず、虚しい日々
カフェの経営をしてた時に、毎日1本ブログ書くぞと頑張った時期があるんです。実際には書けない日もあって、一か月にアップできたのは19本でした。1記事は900文字くらいでしたが、頑張ったと思う。一日に何本も書きためるネタが思いつかないから、日々の営業の中からネタを探して毎日書くという方法になりました。
使った時間は計ってませんでしたが、1本書くのに1時間かかったとして最低19時間。実際には推敲したり確認したりでもう少しかかったんじゃないでしょうか。営業時間にして3日ぶんの労働を消費した計算です。なのにアクセス数は微動だにせず。スタッフ日記的なブログは、集客にはほぼ貢献しなかった。
一か月に2本でも効果が出ちゃった
僕には、バカを自覚しているバカなりにいいところがあるんです。それは、振り返ること!そのままもう一か月やってみて、二か月でブログチャレンジをスッパリやめました。6日ぶんの労働がゼロ円だからです。これは経営者だからこそできる判断だったなと思います。ブログ担当をやらされている一スタッフだったら、書くことがミッションになってしまってズルズル続けていた可能性が高い。
それで、ブログは月に2本に絞って内容を変えました。1本は、地元の地域名と、僕のカフェのテーマだったガーデンという単語を入れて内装について1500文字書きました。もう1本は、それの派生。正直、二本目は手を抜きましたが、僕がDIYでペンキを塗った内装について詳述しました。
これがアクセス数を稼いでくれて、PVが1,000も増えたんです。撮影したので時間がかかりましたが、一回の撮影で二本ぶんのネタになったので、トータルで要したのは4時間程度。僕は確信しました。とにかく質なんだと。
過去記事が古いからと言って、更新日時だけいじるのはやめた方がいい
毎度毎度「一記事入魂!」をやってるとネタが枯渇するし、書くのに費やす時間は減っても、ネタを考える時間が長くなる。ないものをひり出すってのは、作業的にすごくつらい。
とは言っても、更新頻度が低すぎたり、記事が古すぎたりすると、それが悪目立ちするのがブログの仕様。あまり古い情報だと、ありがたさが減りますもんね。
それなら、過去記事の更新日時を最新のものに書き換えたらいいじゃん!と思いついたことがあるのですが、これはやめた方がいいです。
はてなブログなど一部のブログを除いてURLが変わってしまうため。
もし誰かがリンクしていてくれてたとししても、せっかくのリンクが無効になります。
また、Googleもバカではないので、検索結果一覧に表示されるのは結局作成日となります。検索結果一覧の記事作成日とは、この画像の印の部分のこと。
新しい記事だと、こんな風に表示されます。
「○日前」と表示してくれると情報鮮度を感じますよね!
Googleの一覧表示に記事の作成日ではなく最終更新日を表示させる方法はあるのですが、タグを書けないと無理なのでWeb初心者には面倒な話になってきます。また、それができるブログとできないブログがあります。
同じ内容をもう一度投稿する手段もダメ
更新日時を最新にするのがダメなら、コピペして同じものをもう一本上げるという方法を思いつきますよね。でも、それもやってはいけません。Googleさんは「コピーコンテンツ」が大嫌いなんです。「あ、こいつズルしようとしてるな」ってことを嗅ぎ分けるんですね。
このへんGoogleはかなり頑固で、「誠実でない人間」に対する罰は非常に厳しいです。一度そういう評価をくらうと挽回するのは至難の業。他の記事にも悪影響が出る可能性があるので、ズルは絶対にいけません。