外国人観光客への消費を促すには、キャッシュレス決済は必須。世界のスタンダードは、クレジットカード決済。現金主義の日本は少数派です。我々日本人は見慣れていますが、世界から見れば日本のお札は桁数も多いし色も似ているしで、使いにくいそうですよ?
世界のスタンダードはクレカ決済。キャッシュONLYはNG
いやー、2019年10月……ついに消費税が10%になっちゃいましたね……。
「やっぱ消費税3%に戻しまーす!」
って来年あたり言ってくれないかな……どうも、熱血野郎です。
増税に伴って、何かと話題の「キャッシュレス」。皆さん、キャッシュレス進んでいますか?手数料の問題があるかもしれないですが、できる限り早く導入した方がいいと思います。特にあなたのお店に、外国人旅行客が訪れるなら。
さんざん言われていることですが、諸外国と比べると日本は圧倒的にキャッシュレス化が遅れています。経済産業省が2016年にまとめ、世界11か国のキャッシュレス比率ランキング表示した資料があります。少し古いデータですが、2016年時点で一番キャッシュレスが進んでいるのは、なんと韓国。
なお、中国は他国とはデータの集計元が違うため参考値としてランク外表記になっていましたが、2015年ですでに60%だそうです。
1位 韓国 96.4%
2位 イギリス 68.7%
3位 オーストラリア 59.1%
4位 シンガポール 58.8%
5位 カナダ 56.4%
日本は10位で19.8%。最下位は11位のドイツで5.2%。
<引用元>
キャッシュレス化推進に向けた国内外の現状認識(経済産業省)
ちなみに、キャッシュレスには電子マネーもクレカも含みますが、今のところ欧州諸国はクレジットカード決済がスタンダード。クレカのインフラが整っていない国は電子マネーが急速に伸びています。
日本とドイツでキャッシュレスが進まない要因は、「現金志向」。日本人とドイツ人って似てますね。しかし、これは本当に少数派です。
気づきにくいけど、日本のお金は桁が多くて使いにくい?
日本のお金の桁は、世界の通貨と比べるとかなり多いです。
1ドル≒110円
これだけで2桁違いますからね。
日本人はあまり気にしていませんが、これはインフレが原因です。
インフレ通貨の使いにくさを想像するのにいい例があります。
2015年、ベネズエラでは原油価格の下落を契機にボリバルが急落してハイパーインフレが起こりました。最終的には「インフレ率100万%」と報道されました。ちょっと何言ってるかわかりませんね……。
具体的に言うと、84円のトマトが、5,000,000ボリバルまでいったそうです。地獄だ。
ベネズエラのインフレは極端ですが、普段20ドル(約2,100円)札や20ユーロ(約2,400円)札を使い慣れている人からすると、2,000円という数字はぎょっとするってことです。ましてや10,000円札なんて異常な数字に見えるはず。
現金は持ち合わせの調整が感覚的にしづらいし、計算しにくいから出しにくい。
日本の紙幣は色で識別しにくい
個人的には日本のお札のデザインが大好きですが、外国人からすると「どれも同じ色合いでわかりづらい!」という声があるそうです。
言われてみれば、「青っぽいのが千円」という意識はあるけれど、五千円札と1万円札って似てますね。
一方、海外の紙幣の多くは、識別を助けるためにはっきりと色分けされたものが増えています。色覚異常(色弱、色盲)の人は20人に1人の割合と言われているので、ユニバーサルデザインの観点から、世界的にこのような流れなんですね。
< ユーロ >
<ウォン>
<中国元>
色でパッと見分ける習慣がある人にとっては、日本円は使いづらそうです。
2019年4月9日、日本の新紙幣が発表されました。旧紙幣より彩度が上がっているので識別しやすくなりそうですが、流通している紙幣は少しずつしか回収されないので、当分は混在しますね。
まぁデザインの好みは人それぞれだと思うので、そこについては言及しません。
「現金を使うのをやめる」と宣言したスウェーデンがあるように、キャッシュレス決済はもう無視できません。
外国人旅行客をターゲットにするなら、前向きに……ではなく早急に!キャッシュレス決済を取り入れるべきだと、僕は考えます。
以上、熱血野郎でした~